Windows 10移行相談室
Windows 10にしたら夜中のスリープ復帰が増えた!
多岐にわたるスリープ解除のトリガーを無効化する方法
2016年6月28日 06:05
Windows 10への無償アップグレード期間も残すところあと1カ月ほど。すでに、Windows 10に移行した読者も多いのではないだろうか。しかし、Windows 10にしてみたものの、Windows 7/8.1では何気なくできた“アレ”ができないといったことがあるかもしれない。本連載では、Windows 10に移行した際に発生しがちなトラブルの解決方法をお伝えする。
Windows 10は夜中、勝手に起動する?
以前からMicrosoftは、PCを使っていない時間帯に更新プログラムの適用や、メンテナンスを行うコンセプトでWindowsを設計・開発してきた。それはWindows 10も変わらない。だが、スリープ復帰時にケースファンやCPUファンなどが爆音を上げるようなPC環境の場合、安眠を妨げられるとお悩みの方もおられるだろう。
意図しないタイミングでスリープから復帰する問題はWindows 10固有の問題ではないものの、スリープ解除のトリガーは多岐にわたる。お悩みの方は以下に列挙したポイントを確認してみよう。
たとえば管理者権限で起動したコマンド プロンプトで“powercfg /WakeTimers”と入力して実行してタイマーの情報が現れた場合、そこにはプログラム名が表示されるので、該当するアプリケーションが特定の時間に動作する設定を見直してほしい。これで表面的なスリープを解除するトリガーは解除できるが、やっかいなのはWindows Updateだ。
Windows 10の場合、Windows Updateの実行はタスクで設定されているため、セキュリティリスクなどを踏まえてか、ユーザーが設定することはできない。Anniversary Updateを適用したWindows 10 バージョン1607も同じだ。対処法として、“Reboot”というタスクの[タスクを実行するためにスリープを解除する]のチェックを外すというものがあるが、何らかのタイミングで再びチェックされてしまう。
そのため、“Reboot”のプロパティダイアログにある[トリガー]タブで実行時間を日中(筆者の環境ではAM3時やAM3時半だった)に変更するといった柔軟な対応でスリープ解除問題に対応しよう。