Windows 10移行相談室
Windows 10はバッテリーの持ちが悪い?
“モダンスタンバイ”状態で行われるアプリの通信などを停止する方法
2016年6月27日 06:05
Windows 10への無償アップグレード期間も残すところあと1カ月ほど。すでに、Windows 10に移行した読者も多いのではないだろうか。しかし、Windows 10にしてみたものの、Windows 7/8.1では何気なくできた“アレ”ができないといったことがあるかもしれない。本連載では、Windows 10に移行した際に発生しがちなトラブルの解決方法をお伝えする。
Windows 10にしたら体感的にバッテリーの持ちが悪くなった?
Windows 10はスマートフォンのような使い方に移行しようとしている。通知機能にしてもWindows Phone 8.xの機能を取り込み、現在ではWindows 10とWindows 10 Mobileは同一のUX提供を実現した。また、カバンの中でも低電力状態で稼働し、メールやIMの受信状況を更新して、常にアプリケーションの状況を最新状態に保つ“モダンスタンバイ”といった機能を供えている。確かに便利なのだが、体感的にバッテリーの持ちが悪くなったように感じる方も少なくないようだ。
この問題は、便利な機能を無効にすることで若干ながら改善できる。まずはバッテリーセーバーをバッテリー残量が100%の状態で有効にするというものだ。バッテリーセーバー有効時は、「メール」「カレンダー」「People」の自動同期やバックグラウンド動作するUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリの動作、WNS(Windows プッシュ通知サービス)、重要でない更新プログラムのダウンロード、重要な利用統計情報や全数調査および類似の利用統計情報を除く情報送信が停止される。また、“タスクがアイドル状態の場合にのみ実行するように設定されていない”、“自動メンテナンス時に実行するように設定されていない”、“ユーザーがログオンしているときのみ実行するように設定されている”といういずれかの条件を満たさないタスクが停止する。
本設定を行うと、[通知とアクション]でアプリケーションからの通知を有効にしても、メールやIM系の着信に気付かないという弊害があるので、スマートフォンを併用するなどの工夫が必要だ。
もう1つは休止状態を有効にする方法である。デバイスのストレージがSSDの場合に限られるが、メモリ内容をファイルに保存・復帰させてもさほど遅さを感じないため、スリープのデメリットを補う意味では有効だろう。