いまさら聞けないWindows 10のTips
第135回一生使わない機能? “サインアウト”って何のためにあるの?
2017年7月7日 06:10
度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。
“サインアウト”でユーザー設定を切り替える
PCを使っていて、日常的に“サインアウト”の機能を使うことがあるという人は、あまり多くないかもしれません。
“サインアウト”は、現在、PCを使っているユーザーでの使用を終了し、OSを起動直後と同じく、ユーザーがサインインしていない状態に戻す操作のことです。
サインアウトを使う代表的なシーンは、ユーザーの切り替えです。企業などでは、1台のパソコンを複数の人で共有する場合があります。
たとえば、午前中に出社したAさんが自分のアカウントでサインインして作業をします。その後、シフトを終えたAさんに代わり、午後のシフトのBさんが出社してきたとしましょう。
AさんのアカウントでサインインしたPCは、Aさん用の設定となっています。たとえば、メールがAさんのアカウントで、ドキュメントなどのフォルダーにもAさんのデータが保存されています。
このPCをそのままBさんが使うわけにはいきませんので、Aさんは自分のアカウントを“サインアウト”し、その後、Bさんが自分のアカウントで“サインイン”するという操作をします。
PCをシャットダウンしたり、再起動してもかまいませんが、サインアウトはPCを起動したまま、ユーザー設定を切り替えることができるので効率的です(AさんをサインアウトしないままBさんもサインインして切り替えながら使うこともできます)。
家族でも同じように1台のパソコンを共有することはありますが、家族ごとにユーザーアカウントを使い分けている場合はあまり多くありませんので、サインアウトを使わない人も少なくないでしょう。
ただし、家庭でもサインアウトの機能が必要になることがあります。たとえば、[設定]で画面のスケーリングを変更した場合などです。倍率を変更した場合など、いったん、サインアウトして変更した倍率の設定情報を読み込み直さないと、一部のアプリに設定した倍率が適用されないことがあります。
このように、設定を読み込み直す時などにも“サインアウト”を使うことがあります。