いまさら聞けないWindows 10のTips

第164回

プライベート? パブリック? ネットワークの種類の違いと切り替え方

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。

ネットワークの種類を家庭内・社内向けか公共向けかに切り替える方法

 家庭ではあまり機会がないかもしれませんが、ネットワーク上のほかのPCに接続する場合、ネットワークの種類がプライベートなのか、パブリックなのかが時として問題になることがあります。

 たとえば、別のPCにリモートデスクトップで接続したいと思っても、接続先のPCがパブリックネットワークに接続していると、リモートデスクトップ接続が遮断され、接続することができません。

 これは、適用されるファイアウォールの設定が異なるためです。プライベートネットワークは、家庭内や社内など文字通りプライベートな空間に設置されているPCに適用される設定です。相互に通信できるように、ファイアウォールの設定でファイル共有やリモートデスクトップなどの接続が標準で許可されています。

 一方、パブリックは、公衆無線LANやホテルのネットワークなど、第三者が参加しているネットワークに接続する時の設定です。パブリックネットワークでは、ファイアウォールの設定が厳しくなっており、ファイル共有やリモートデスクトップなどの接続が禁止されています。

 現在、どちらの設定になっているのかは、通知領域のネットワークアイコンを右クリックし「ネットワークと共有センター」を開くことで確認できます。

ネットワークアイコンを右クリックし「ネットワークと共有センター」を起動すると現在、どちらで接続されているかを確認できる

 また、パブリックとプライベートを切り替えたい時は、「設定」の[ネットワークとインターネット」から[イーサネット]や[Wi-Fi]を選択し、接続済みのネットワークをクリック後、[このPCを検出可能にする]で変更できます。

 [このPCを検出可能にする]がONならプライベート、OFFならパブリックになります。

種類は、「設定」の[ネットワークとインターネット]の[イーサネット]または[Wi-Fi]で[このPCを検出可能にする]で変更できる

 ただし、コントロール パネルのネットワークと共有センターは、今後、廃止される方向にあるようで、最新のInsider Previewでは、通知領域のアイコンから起動できなくなっています(機能自体はまだ存在する)。

 おそらく今秋登場予定のFall Creators Update以降では、「設定」の[ネットワークとインターネット]の[イーサネット]または[Wi-Fi]で接続先をクリックすることで、現在の種類の確認と設定の変更の両方ができるようになるはずです。バージョンによって設定方法が違う点に注意してください。

「設定」の[ネットワークとインターネット]の[イーサネット]または[Wi-Fi]で接続先をクリックすると現在の種類の確認と変更ができる