クリエイターが知らないと損する“権利や法律”
Google検索から削除しよう
~第8章:作品がパクられた!どうしよう?~
2016年9月28日 07:20
オンラインソフト作者に限らず、あらゆるクリエイターが創作活動を続けるために、著作権をはじめとして知らないと損する法律や知識はたくさんある。本連載では、書籍『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』の内容をほぼ丸ごと、三カ月間にわたって日替わりの連載形式で紹介。権利や法律にまつわる素朴な疑問に会話形式の堅苦しくない読み物でお答えする。
前回掲載した“無断転載されたらどうする(海外編)”の続きとして、今回は“Google検索から削除しよう”というテーマを解説する。
Google検索から削除しよう
無断転載されてるのが日本やアメリカ以外の場合は、諦めた方が早そうですね。
相手がどこの国であろうと、有効な手段が1つあります。
GoogleにDMCA侵害申請して、インデックスを削除してもらうのです。Googleの検索結果に表示されなくなるので、相手のページにユーザーが辿り着くことが難しくなります。
おお! そんな手段が。
侵害申請が多いウェブサイトは全体にペナルティが科せられ、検索エンジンからの流入がほとんどなくなってしまいます。
ユーザーが訪れないウェブサイトに価値はありませんから、致命的な打撃を与えることが可能です。
素晴らしい……っ!
ただしこちらも、自分で直接DMCA 侵害申請をすると、相手にそのまま個人情報が開示されるのと同時に、Chilling Effectsというウェブサイトに、申請した側とされた側、両方の情報が丸ごと公開されます。
お、恐ろしい……(ガクガクブルブル)。
まあ、企業が侵害申請する場合や、個人情報が開示されても構わない場合は問題にならないでしょうけど。
嫌なら代理人かあ。
悪質な相手なら、専門家を頼りましょう(ニコッ)。
ああっ! 先生の笑顔が優しい……。
次回予告
今回の続きとして次回は“イラストが勝手に抱き枕にされた”というテーマを解説する。
原著について
『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』
(原著:鷹野 凌、原著監修:福井 健策、イラスト:澤木 美土理)
クリエイターが創作活動するうえで、知らないと損する著作権をはじめとする法律や知識、ノウハウが盛りだくさん! “何が良くてダメなのか”“どうやって自分の身を守ればいいのか”“権利や法律って難しい”“著作権ってよくわからない”“そもそも著作権って何?”といった疑問に会話形式の堅苦しくない読み物でお答えします!