Creators Updateで向上!Windowsの操作性

通知領域からのWi-Fiの操作も容易に

 米国時間の11日から一般提供が開始された「Windows 10 Creators Update」では、数多くの機能追加や仕様変更が施されている。本連載では多数の更新点の中から、使い勝手に関わる変更に焦点を当ててご紹介する。

Wi-Fi機能を無効にすると自動で再開するタイミングを指定できる

クイックアクションの[Wi-Fi]ボタンを押してOFFに切り替えると、ドロップダウンリストから再接続のタイミングを選択できる

 2-in-1 PCなど外出先でインターネット接続を行うユーザーにうれしい新機能が、Wi-Fi接続の自動再開である。クイックアクションなどからWi-Fi機能を無効にすると、[Wi-Fiをもう一度オンにする]というドロップダウンリストが現れ、手動・1時間後・4時間後・1日以内から再接続のタイミングを選択することが可能になった。

 そもそもWi-Fi機能が有効な場合、常にアクセスポイントを探すため、微々たるものだがバッテリー消費量が増えてしまう。これを嫌って出先ではWi-Fi機能を無効にする方もおられるが、今回加わった機能を使うことで、数時間に帰社するといったシチュエーションであれば、あらかじめ再接続タイミングを指定することで、シームレスにWi-Fi接続が行われる。

フライアウトメニューから直接VPN接続を有効化

 また、上図をご覧になると“PR-500KI”という項目があることにお気付きだろう。こちらはVPN接続の設定だ。Anniversary Updateまでは「設定」の[ネットワークとインターネット]-[VPN]画面を開いてVPN接続を行っていたが、Creators Updateからは通知領域のフライアウトメニューから直接接続可能になった。こちらも外出先から会社のネットワークにVPN経由でアクセスする方には向上ポイントの1つとなるだろう。

通知領域に並ぶネットワークアイコンのフライアウトメニューから、直接VPN接続が可能になった

外部ディスプレイを接続した時に真価を発揮する仮想タッチパッド

タスクバーのコンテキストメニューに並ぶ[タッチパッドボタンを表示]を選択すれば、通知領域に同ボタンが並び、仮想タッチパッドが利用可能になる

 Creators Updateに加わった仮想タッチパッドは、その存在を疑問に感じる読者諸氏も少なくない。たとえばタッチ操作非対応のデスクトップPCでは同機能を有効にできず、どのようなシチュエーションで利用するか明確ではないからだ。

 しかし、たとえば2-in-1 PCにタッチ非対応の外部ディスプレイを接続した場合、マウスやタッチパッドを使わなければ、外部ディスプレイ上のウィンドウを操作できなくなる。こんな時に仮想タッチパッドを有効にすれば、そのままタッチ操作で外部ディスプレイ上のウィンドウも操作できるという具合だ。万人が多用する機能ではないものの、足りない部分を補うという意味では有用な新機能といえる。

「OneDrive」の更新状況もわかりやすく

通知領域のOneDriveアイコンをクリックすると、同期中もしくは同期完了したファイルを確認できる

 なお、「OneDrive」クライアントアプリのバージョンアップに伴い、更新状況がわかりやすくなった。フライアウトメニューからは同期中のファイルが並び、コンテキストメニューからは同期を一時停止する項目が加わっている。OneDriveクライアントはOSとは異なるプロセスで開発しているため、Creators Updateに関する新機能ではないものの、通知領域周りの機能としてご報告しておこう。

アイコンを右クリックすると[同期の一時停止]から、2/8/24時間の同期中断が選択できる