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「WOLF RPGエディター」、ワイド・HD画面サイズに対応したv2.20のベータ版が公開
854×480や1,280×720といった画面サイズのゲームを制作可能。そのほか多数の改良・不具合修正も
2016年11月24日 10:58
SmokingWOLF氏は22日、ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」の次期バージョンとなるv2.20のベータ版を公開した。本ソフト公式サイト内に設けられたフォーラムからダウンロードできる。なお、公開後も不具合修正が続けられており、執筆時現在はベータ3が公開されている。
「WOLF RPGエディター」は、同氏が無償で公開しているゲーム制作ツール。RPGの基本的な機能を備えた“基本システム”を搭載しているが、システムを自作する機能も充実しており、基本システムを使わずにゼロからシステムを構築することも可能となっている。そのためRPGに限らず、さまざまなジャンルのゲーム制作に利用されている。
現行正式版であるv2.10から約3年ぶりの更新となる今回のベータ版ではさまざまな改良が施されているが、その中でも注目なのが作成できるゲーム画面サイズの増加だろう。従来の640×480や800×600などに加え、1,024×768や1,280×960などのより大きな画面、そして854×480、960×540、1,024×576、1,280×720というワイド画面のゲームを制作可能となった。これに伴い、タイルサイズとゲーム画面のサイズは独立して設定できるようになっている。
また、音声ファイルのループ再生においてLOOPLENGTHタグに対応。ループの終了位置をファイル末尾以外に設定できるようになった。ゲームの基本設定に、タイトルバーやエラーメッセージなどを英語にする設定など「WOLF RPGエディター」製ゲームの海外展開に際して有用な設定が追加されたのもポイントだ。
さらにゲーム実行時の挙動に関しては、別のゲーム名であれば複数の「WOLF RPGエディター」製ゲームを同時起動可能になったほか、ウィンドウ枠のドラッグによりゲーム画面の表示サイズを任意にズーム可能になった。[Alt]+[Enter]キーによる全画面化が一部環境で機能しないため全画面化を[F10]キーに割り当てるといった仕様変更も施されている。
基本システムに関しては、ゲーム画面サイズの多様化に対応したほか、属性によるダメージ補正に関する仕様の改善などが施されている。そのほかエディター部分、ゲーム実行部分、基本システムそれぞれについて、多数の不具合が修正された。
なお、本バージョンはあくまで開発中のベータ版であることに注意。既存のデータを利用して試す際はあらかじめバックアップを取るよう告知されている。また、暗号化方式が変更されているため、v2.10以前で暗号化したゲームデータはv2.20以降のゲーム実行ファイルで利用できない点も注意してほしい。
ソフトウェア情報
- 「WOLF RPGエディター」
- 【著作権者】
- SmokingWOLF 氏
- 【対応OS】
- Windows
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.20 ベータ3(16/11/23)