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「Thunderbird」v52.3.0が公開、多数の不具合と脆弱性を修正

特定の状況で大きな添付ファイルを開くのに時間がかかってしまう問題などを解決

「Thunderbird」v52.3.0

 Mozillaは16日(太平洋時間、以下同)、オープンソースで開発されているメールソフト「Thunderbird」の最新安定版v52.3.0を公開した。今回のアップデートにおける変更は、不具合の修正がメイン。脆弱性の修正も含まれている。

 本バージョンでは、特定の状況で大きな添付ファイルを開くのに時間がかかってしまう問題や、認証を要するURLから画像をメール本文に挿入したにもかかわらず認証ダイアログが表示されない問題が修正された。

 そのほかにも、他のメッセージで選択されたテキストが返信内に含まれる場合がある問題、印刷時にインライン画像が用紙サイズに合わせて縮小されない問題、特定条件下で返信済み・転送済みフラグが失われる問題、“maildir”ストレージ形式が使用されていた場合にPOP3サーバーからメッセージを削除できない問題が修正された。また、迷惑メールを選択した場合にインライン画像を表示しないようにするなどの改善も施されている。

 なお、脆弱性の修正が行われていることも20日付けで明らかにされている。Mozillaが公開したセキュリティアドバイザリによると、今回のアップデートで修正された脆弱性は全部で16件。脆弱性の深刻度の内訳は、Mozilla基準で4段階中最高の“Critical”が3件、上から2番目の“High”が10件、上から3番目の“Moderate”が3件となっている。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。インストール済みの場合は、自動更新機能でアップデートすることもできる。Windows版はWindows XP/Server 2003以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。