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「Adobe Flash Player 27」「Adobe AIR 27」が公開 ~月例セキュリティアップデートも

「Adobe RoboHelp」「Adobe ColdFusion」にもセキュリティアップデートが提供される

「Adobe Flash Player」

 米Adobe Systems Incorporatedは12日(現地時間)、「Adobe Flash Player 27」および「Adobe AIR 27」を正式公開した(コードネーム:Zoe)。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

「Adobe AIR 27」では、デスクトップ環境でテクスチャーの非同期アップロードがサポートされるほか、Windows デスクトップ版ではDirectX 11が有効化される。「Adobe AIR 26」まではレンダリングのハードウェアアクセラレーションにDirectX 9が利用されてきたが、次期バージョンではWindows 8以降の環境に限り、DirectX 11が利用可能だ。そのほかにも、モバイル版ではサポート言語が拡充された。

 一方、2020年末で更新と提供が打ち切られる予定の「Adobe Flash Player 27」には、目立った新機能の追加や既存機能の改善は含まれておらず、不具合の修正が中心となっている。同社が公開したセキュリティ情報(APSB17-28)によると、コードのリモート実行を招く恐れのあるメモリ破損の脆弱性が2件修正されているとのことなので注意したい。

 これらの脆弱性はWindows/Mac/Linux版デスクトップランタイムのv26.0.0.151およびそれ以前、「Google Chrome」用プラグインのv26.0.0.151およびそれ以前、「Microsoft Edge」「Internet Explorer 11」用のプラグインv26.0.0.151およびそれ以前のバージョンに影響する。同社は、「Microsoft Edge」「Internet Explorer 11」版で適用優先度を“1(72時間程度以内を目安とした可能な限り迅速なアップデートが必要)”とするなど、なるべく早いアップデートを推奨している。

 「Adobe Flash Player」の最新版は、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。自動更新機能が有効になっていれば、通常24時間以内に自動でアップデートされる。

 なお、Windows 8.1の「Internet Explorer 11」用、およびWindows 10の「Internet Explorer 11」「Microsoft Edge」用の「Flash Player」の最新版は“Windows Update”を通じて提供される。また、「Google Chrome」用の「Flash Player」も自動で最新版へ更新される。

 そのほかにも、「Adobe RoboHelp」や「Adobe ColdFusion」といった製品にもセキュリティアップデートが提供されている。