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ESETの協力でクリーンアップツールを刷新 ~「Google Chrome」の迷惑ツール対策が強化
Windows版「Google Chrome」へ3つの対策を導入
2017年10月17日 13:01
米Google Inc.は16日(現地時間)、Windows版「Google Chrome」へ3つの迷惑ツール対策を導入したことを明らかにした。Webページを閲覧したとき勝手に追加の広告を挿入されたり、検索結果が改竄されて特定のページへリダイレクトするように変更されるといった被害から、「Google Chrome」を元の状態へ復元するのを助けてくれる。
まず、マネタイズを目的に不正な設定変更を行う拡張機能への対策として、ユーザーの同意なしに「Google Chrome」の設定が変更されたこと検知・通知する機能が導入された。通知ポップアップからワンボタンで「Google Chrome」を元の状態へ復旧させることも可能だ。
次に、セットアップ過程で不要なソフトを追加インストールしようとするソフトやコンテンツへの対策として、不要なソフトを検出して警告する機能が追加された。警告ポップアップから直接不要ソフトを削除して「Google Chrome」を初期設定に戻すことができる。クリーンアップのインターフェイスも再設計されており、だれでも手軽に操作できるようになったほか、削除するソフトの確認も簡単に行えるようになっている。
最後に、こうしたクリーンアップ処理に使われる「Chrome クリーンアップ ツール」がセキュリティベンダーESET社の協力を得てアップグレードされた。新しい「Chrome クリーンアップ ツール」の検出エンジンには「Google Chrome」のサンドボックス技術が組み合わされており、より多くの不要ソフトを検出・削除できるようになっている。
ただし、このツールはウイルス対策ソフトではなく、あくまでも同社のポリシーに準拠していない不要ソフトを削除するものである点には注意。システム全体を保護するためには、本格的なセキュリティソフトを別途導入する必要があるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Chrome クリーンアップ ツール」
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 23.127.0(17/10/16)