ARM向け仮想環境も ～Microsoft、プレビュー版「Windows 10」のISOイメージファイルをアップデート

「Windows 10」Build 21286のISOイメージファイルが公開

　米Microsoftは1月7日（現地時間）、「Windows 10 Insider Preview」Build 21286のISOイメージファイルを無償公開した。ISOイメージファイルの更新は、昨年10月のBuild 20231以来。

　この間のアップデートで重要なのは、なんといってもBuild 21277で導入された「Windows 10 on ARM」のx64エミュレーションだろう。ARM版Windows 10のアプリ互換性が大きく改善される。また、このビルドでは「Emoji 12.1」「Emoji 13.0」への対応も行われている。

　そのほかにも、「スマホ同期」（Your Phone）アプリの強化（Build 20257）、明暗テーマに対応するアプリのスプラッシュ画面とデフラグ関連機能の強化（Build 20241）などにも注目したい。

　また、ARM64デバイスで利用できる仮想ディスクドライブ（VHDXファイル）もBuild 21286にアップデートされた。“Surface Pro X”などのARM搭載デバイスでプレビュー版のWindows 10をテストする場合は、このVHDXファイルを利用した方が手軽だろう。

ARM64 VHDXでも提供

　この仮想環境の対応CPUは、Microsoft SQ1/SQ2、Qualcomm Snapdragon 8cx、Qualcomm Snapdragon 850。「Hyper-V」を有効化したBuild 19559以降の「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」が必要だ。