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「Microsoft Edge」で「WebMCP」のテストが開始、AIエージェントに配慮したWebアプリを構築可能

そのほかにも多くの機能を「Chromium」プロジェクトへ

「WebMCP Explorer」でWebMCP対応のピザ注文サイトを操作しているところ

 「Microsoft Edge」に「WebMCP」が実装され、テスト可能になったとのこと。米Microsoftが9月21日(現地時間)、公式ブログ「Microsoft Edge Blog」で明らかにした。

 「WebMCP」は、Webアプリを「AIエージェント対応」にするためのAPI。AIエージェントが実行できる“ツール”として、Webアプリの機能をWebブラウザーを通じて公開できるようにするもので、W3CのWeb Machine Learning Community Groupで仕様の策定が進められている。

 たとえばWebアプリには情報を提供したり、コンテンツの投稿を受け付けたり、検索できるようにしたりといった“機能”が備わっているが、AIエージェントがこれらを利用する場合、画面の画像やページ構造を読み取ったり、クリックやフォーム入力を模倣したりと、単純な操作であっても複数の複雑な手順が必要になり、時間がかかったり失敗したりすることが少なからずあった。

 そこで、Webアプリの“機能”を“ツール”としてAIエージェントにもわかりやすい形で公開できるようにするのが「WebMCP」だ。ツールはJavaScriptの関数か、HTMLの<form>要素で登録でき、既存のフロントエンドのコードを再利用しやすいように配慮されている。人間が使うことを考えたフロントエンドをそのまま、エージェントからも利用しやすくできるわけだ。

 本機能は「Edge」のCanary/Devチャネルで体験が可能。試験フラグ(about://flags/#enable-webmcp-testing)を有効にして、ブラウザーを再起動すればよい。

 そのほかにも、ブログ記事では「Edge」チームが「Edge」に実装し、「Chromium」プロジェクトにも提供した新機能が紹介されている。

  • OpaqueRange API:<textarea>や<input>といったフォームの入力欄の中のテキスト範囲に、リアルタイムでアクセスできる。「getBoundingClientRect()」などでの位置の取得や、「CSS Custom Highlight API」によるハイライトが可能
  • referenceTarget:Shadow DOMを使うWebコンポーネントのアクセシビリティの問題(cross-root ARIA)を解決する。<label for>を、Shadow DOM内の<input>に関連づけられる
  • aria-actions:タブのウィジェットの閉じるボタンなど、複合ウィジェットの副次的な操作を、スクリーンリーダーに伝えられる
「OpaqueRange API」のデモ。入力欄のキャレットの位置に絵文字のピッカーを表示
「referenceTarget」のデモ。Shadow DOM内の要素にラベルを関連づける
「aria-actions」を使ったタブのウィジェットの例