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再起動なしでアップデート、「Microsoft Edge」で[シームレス更新]がお披露目

現状はアイドル時に再起動して更新する[インスタント更新]をプレビュー提供

公式ブログ「Microsoft Edge Blog」

 「Microsoft Edge」で作業を中断せずに更新できる新しいアップデート方式[シームレス更新]が開発中のようだ。米国時間10月15日に公式ブログ「Microsoft Edge Blog」で、そのプロトタイプが紹介されている。

 「Edge」に限らず、一般のWebブラウザーは新しいバージョンへ移行する際に再起動を必要とする。しかし、再起動でWebの作業が中断されてしまうのは困る。ついついアップデートの適用を先延ばししてしまい、セキュリティアップデートの適用が遅れてしまうといった経験をしたことがある人は少なくないだろう。

更新のために再起動を促すインジケーター。しかし、ついつい先延ばしにされがち

[シームレス更新](seamless updates)

 そこで同社が開発したのが、[シームレス更新]というアップデート方式だ。“ユーザーが何日もブラウザーを再起動せず、セキュリティ修正が適用されない”という問題の軽減を目的としたもので、ユーザーの作業を妨げずに更新適用率を高めることが狙いとなる。

 プロトタイプでは、「Edge」が新しいバージョンをバックグラウンドでダウンロードし、ブラウザー本体や関連プロセス、開いているタブをそのまま、新しいバージョンへ移行する様子が示されている。再起動を促すプロンプトは表示されず、ユーザーはほとんど何も気づかない。

タブを開いたまま、新しいバージョンをバックグラウンドで適用する[シームレス更新]

 デモでは、入力中のフォームを開いたまま、作業内容を維持して更新する様子が示されている。

 最終的にはユーザーが[更新]ボタンを押す必要をなくし、更新が公開されてから数分以内に適用できるようにすることを目指しているという。

 ただし、このプロトタイプはまだ開発の初期段階だ。「Edge」にも「Chromium」にもコードは含まれていないが、同社は業界全体に対し、こうした新しいアプローチの検討に加わるよう呼びかけている。

[インスタント更新]

 [シームレス更新]は現状まだ利用できないが、アップデートの適用率を高める工夫としては、すでに[インスタント更新](Instant Updates)があり、現在プレビュー機能として提供中だ。「Edge 156」前後を境に[アイドル時に更新するために再起動](Restart to update on idle)というオプションに改称されている。

 このアップデート方法は、以下のような動作を行う。

  • 「Edge」やPCの利用状況を監視し、ユーザーが作業している間は何もしない
  • PCがなにもしていない(アイドル)状態になると、「Edge」をアップデートするために再起動する
  • 再起動後、開いていたタブを自動で復元し、作業を継続できるようにする

 再起動は発生するものの、ユーザーが何もしなくても“アップデート適用の先送り”を防ぐことができる。

[アイドル時に更新するために再起動](Restart to update on idle)オプション。プレビューということもあり、既定では無効

 ただし、再起動の際に作業内容が失われる危険性は残っている。以下の場合は再起動を見送る仕様になっているとのことだが、利用の際は注意すべきだろう。

  • ユーザーがドキュメントの編集、ファイルのダウンロード、動画の視聴などを行っているとき
  • [InPrivate]ブラウジング中

 本機能は 初期状態で無効 。個人利用では、設定ページ(edge://settings/help)のプレビューオプションを有効にすると利用できる。組織の管理下にある端末では、管理者が「Microsoft Edge 管理サービス」から設定することも可能だ。

 同社は、AIによって脆弱性の発見と攻撃のペースがともに加速していることを背景に挙げ、修正が公開されてから実際に適用されるまでの期間(パッチギャップ)を縮める重要性を強調している。緊急時には「Chromium」のリリースサイクルを待たず、独自にパッチを出すこともあるとのこと。