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画像編集ソフト「GIMP 3.2.8」が公開 ~Windows 11の新しい印刷ダイアログに対応

右から左に書く言語のテキスト編集を改善、多数のセキュリティ修正も

「GIMP 3.2.8」がリリース

 「GIMP」開発チームは11月2日、無償の画像編集・処理ソフト「GIMP」の最新安定版v3.2.8を公開した。v3.2.6以降の不具合修正とセキュリティアップデートをまとめたものとなっている。

 セキュリティ面では、多くの他のオープンソースプロジェクトと同様、ソフトウェアのスキャン・テスト技術の進歩により、大量の脆弱性報告が寄せられており、その対処が進められているとのこと。開発チームによると、もっとも多く報告が寄せられているのは、古い画像プラグインやレガシーフィルターが画像ファイルに記載されたサイズ情報を信用しすぎているという不具合で、この情報を意図的に改変するとプラグイン(「GIMP」本体ではない)をクラッシュさせられるという。

 「GIMP」は個人アカウントや金融情報を扱わないため、それほど深刻な問題ではないが、機を見てアップデートしておくべきだろう。信頼できないファイルを読み込む際の安全性、安定性が向上する。

 そのほかにも、本バージョンでは細かい機能改善が多く実施されている。

 Windows版では、印刷プレビュー([画像の設定]タブ)がWindows 11の統合印刷ダイアログ(Unified Print Dialog)で動作するようになった。ページ設定で既定以外のプリンターも正しく扱えるようになったほか、HDRディスプレイでのスクリーンショット機能も改善されているとのこと。複数の画像を一度に開いたあと、キャンバスを動かすとUIが固まったように見える問題も修正された。

 Mac版では、「macOS 27 Golden Gate」以降でタイトルバーの背景色が表示されない問題が解決。「macOS Sonoma 14」以降では、スクリーンショットの撮影に「ScreenCaptureKit」APIが使われるようになった。一部のMacで起動時にUIが真っ白になる長年の不具合もようやく修正されているとのこと。

 また、プラットフォーム共通で以下の改善が含まれている。

  • テキストツールで、右から左に書く言語(RTL)の編集を改善。キャンバス上のUIに書字方向のアイコンが追加され、手動で選ばない限り、入力したテキストの基本方向が自動で判定される
  • [縁取り](Add Border)フィルターで、色の透明度を反映した半透明の縁を作成可能に
  • 6,000×6,000ピクセルを超えるグラデーションの描画や、選択範囲の破線表示を効率化。[設定]ダイアログの表示も大幅に高速化
  • HEIF形式で、より大きな画像を読み込めるように
  • マルチモニター環境で、ダイアログが正しい画面に表示されるように

 「GIMP」は、Windows/Mac/Linuxに対応するオープンソースの画像編集・処理ソフト。公式サイト「gimp.org」から無償でダウンロードできる(寄付歓迎)。Windows版はx64版とArm64版をまとめたインストーラーのほか、「Microsoft Store」からも入手可能(ストア版はWindows 11/Windows Server 2022以降に対応)。Mac版はIntel MacとAppleシリコン搭載Macの両方に対応する。

ソフトウェア情報

「GIMP」
【著作権者】
Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1903以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.2.8(26/11/02)