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Apple、「macOS Sonoma 14.0」を正式公開 ~ウィジェットをデスクトップへ置けるように

ビデオ会議、ゲーム、「Safari」なども強化。「WebKit」のゼロデイ脆弱性にも対処済み

米Apple、「macOS Ventura 14.0」を正式公開

 米Appleは9月26日(現地時間)、「macOS Sonoma 14.0」を正式にリリースした。今年6月の「WWDC 2023」で発表されたmacOSの新しいメジャーバージョンだ。

 「macOS Sonoma」では、ウィジェットをデスクトップ上に配置できるようになる。アプリで作業している間、ウィジェットは壁紙に溶け込むので、ユーザーの集中を妨げることはない。「iOS 17」「iPadOS 17」と同様、ウィジェットはインタラクティブで、クリックするだけでリマインダーにチェックを入れたり、メディアの再生や一時停止をしたり、ホームのコントロールにアクセスしたりできる。「Continuity」を使えば、iPhoneのウィジェットをMacのデスクトップに追加することも可能だ。

ウィジェットをデスクトップ上に配置できるように

 また、「macOS Sonoma」ではビデオ会議も強化されている。たとえば共有コンテンツの上にプレゼンターを配置(プレゼンターオーバーレイ)し、さまざまなエフェクトをかけたり、風船、紙ふぶき、ハートといったリアクションを加えられる。この改善の恩恵は、どのビデオ会議アプリでも受けることが可能。

ビデオ会議も強化

 ゲーム関連では「Game Porting Toolkit」とよばれるSDKが提供され、他のプラットフォームからの移植が容易になる。新たに搭載されるゲームモードでは、CPUとGPUがゲームに最適化されるほか、Bluetoothのサンプリングレートが2倍にまで引き上げられ、XboxやPlayStationのコントローラーによる入力遅延が劇的に削減される。

 Webブラウザー「Safari」では仕事、学校などのトピックごとにプロファイルを分ける機能を追加。プライベートブラウズも大幅にアップデートされ、プライバシー保護とユーザビリティが改善されている。お気に入りのサイトをアプリのようにドックへ追加したりすることも可能。

仕事、学校などのトピックごとにプロファイルを分けられる「Safari」

 そのほかにも、ビルドインアプリやキーボードの改善、画面共有機能の強化などが行われている。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで61件。「iOS 16.7」より前のバージョンで悪用された可能性が高いと報告されている「WebKit」の任意コード実行脆弱性「CVE-2023-41993」も修正されている。

 「macOS Sonoma」は、以下のデバイスで利用可能。無印のMacBookなどが対応モデルから削除されている。

  • iMac:2019年モデルおよびそれ以降
  • iMac Pro:2017年モデルおよびそれ以降
  • MacBook Air:2018年モデルおよびそれ以降
  • MacBook Pro:2018年モデルおよびそれ以降
  • Mac Pro:2019年モデルおよびそれ以降
  • Mac Studio:2022年モデルおよびそれ以降
  • Mac mini:2018年モデルおよびそれ以降

 古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Ventura」からアップデートできないので注意したい。