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Apple、「macOS Sonoma」を発表 ~開発者向けのプレビューを開始
デスクトップにウィジェット、ビデオ会議向けの機能強化やゲームモードも
2023年6月6日 15:46
米Appleは6月5日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC 2023」で「macOS Sonoma」を発表した。デベロッパー向けのプレビューは、同日より「developer.apple.com」を通じて「Apple Developer Program」のメンバーに提供される。一般ユーザー向けのパブリックベータ版は、来月にも「beta.apple.com」で公開される予定。正式版のリリースは今秋が見込まれており、無償アップデートの形で提供される。
「macOS Sonoma」ではウィジェットギャラリーから好みのウィジェットを取得し、デスクトップ上に配置できるようになる。アプリで作業している間、ウィジェットは壁紙に溶け込むので、ユーザーの集中を妨げることはない。また、「macOS Sonoma」のウィジェットも「iOS 17」「iPadOS 17」と同様インタラクティブで、クリックするだけでリマインダーにチェックを入れたり、メディアの再生や一時停止をしたり、ホームのコントロールにアクセスしたりできる。
さらに、「macOS Sonoma」ではビデオ会議向けの機能強化も行われている。たとえば共有コンテンツの上にプレゼンターを配置(プレゼンターオーバーレイ)し、さまざまなエフェクトをかけることが可能。風船、紙ふぶき、ハートといったリアクションを加えることもでき、ミーティングに華を添えることができる。画面共有ピッカーも改善されており、ビデオ通話中にアプリの画面を共有する手順がシンプルになっている。
ゲーム関連では「Game Porting Toolkit」とよばれるSDKが提供され、他のプラットフォームからの移植が容易になる。新たに搭載されるゲームモードでは、CPUとGPUがゲームに最適化されるほか、Bluetoothのサンプリングレートが2倍にまで引き上げられ、XboxやPlayStationのコントローラーによる入力遅延が劇的に削減される。
Webブラウザー「Safari」ではプライベートブラウズが大幅にアップデートされたほか、ブラウジングを目的や用途によってわけられるプロフィール機能が導入される。たとえば仕事用と個人用のプロフィールを作っておけば、閲覧履歴や拡張機能、タブグループ、お気に入りなどが混じってしまうことはない。
「macOS Sonoma」は、以下のデバイスで利用可能。無印のMacBookなどが対応モデルから削除されている。
- iMac:2019年モデルおよびそれ以降
- iMac Pro:2017年モデルおよびそれ以降
- MacBook Air:2018年モデルおよびそれ以降
- MacBook Pro:2018年モデルおよびそれ以降
- Mac Pro:2019年モデルおよびそれ以降
- Mac Studio:2022年モデルおよびそれ以降
- Mac mini:2018年モデルおよびそれ以降
古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Ventura」からアップデートできないので注意したい。