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「macOS Ventura 13.4」が公開 ~再起動後にBluetoothキーボード接続に時間がかかる問題などを解決

「WebKit」のゼロデイ脆弱性3件を含む51件のセキュリティ修正も

米Apple、「macOS Ventura 13.4」を正式公開

 米Appleは5月18日(現地時間)、「macOS Ventura 13.4」を公開した。今回のアップデートでは、以下の機能改善や不具合修正が行われている。

  • Apple Newsのサイドバーにあるスポーツフィードで、フォローしているチームやリーグの記事、スコア、順位表などに簡単にアクセス
  • Apple Newsに表示されるMy Sportsのスコアカードとスケジュールカードから、特定の試合の詳細を確認できる試合ページに直接アクセス
  • Apple Watchによる自動ロック解除でMacにログインできない問題を解決
  • 再起動後にBluetoothキーボードへの接続に時間がかかる問題を解決
  • Webページ上のランドマークへのナビゲートに関するVoiceOverの問題に対処
  • スクリーンタイムの設定がリセットされたり、すべてのデバイスで同期されないことがある問題を修正

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで51件。任意コード実行や情報漏洩、セキュリティ機能のバイパス、「WebKit」の欠陥などが修正された。サードパーティのツールやライブラリのセキュリティアップデートも含まれており、できるだけ早い対応が必要だ。

 なお、「WebKit」のアップデートには3件のゼロデイ脆弱性(CVE-2023-32409、CVE-2023-28204、CVE-2023-32373)の修正が含まれている。macOSの旧バージョンでは最新OSや「Safari 16.5」へのアップデートも怠らないようにしたい。

 「macOS Ventura」は以下のデバイスに対応しており、「システム設定」ダイアログの[一般]-[ソフトウェアアップデート]から無償でアップグレードが可能。

  • iMac:2017以降
  • Mac Pro:2019以降
  • iMac Pro:2017
  • Mac Studio:2022
  • Mac mini:2018以降
  • MacBook Air:2018以降
  • MacBook:2017以降
  • MacBook Pro:2017以降

 古いデバイス(おおむね2017年以前のもの)は「macOS Monterey」からアップデートできないので注意したい。