REVIEW(11/12/09)
起動不能のOSをウイルスチェック・復旧する「Windows Defender Offline」ベータ版
「Microsoft Standalone System Sweeper」の後継版
「Windows Defender Offline」は、ウイルスのチェックと駆除を行うためのブータブルCD/DVDおよびUSBメモリを作成できるMicrosoft製のセキュリティソフト。64bit版を含むWindowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。同社のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すれば、ウイルスチェックを行うための起動ディスクを作成できる。作成時点で最新のウイルス定義ファイルをダウンロードして、オフライン状態のシステムでもウイルスのチェックと復旧が可能。Windowsがマルウェアに感染して起動不能になってしまった場合に役立つだろう。
以前から同種のソフトとして「Microsoft Standalone System Sweeper」(以下、「System Sweeper」)がベータ版として公開されているが、プロパティ画面に書かれているソフト名や実行ファイル名が共通することなどから、「Windows Defender Offline」は「System Sweeper」の後継ソフトであることがうかがえる。起動ディスクの作成手順も「System Sweeper」と同じだ。
「Windows Defender Offline」のユーザーインターフェイスは、同社製の無償アンチウイルスソフト「Microsoft Security Essentials(MSE)」と共通となっており、ウイルス対策機能も「MSE」相当である模様。マルウェア対策クライアントのバージョンはv4.0.1111.0となっており、現行版の「MSE」v2.0ではなく、現在ベータ版が公開中のv4.0がベースになっているようだ。v4.0ベータ版では、マルウェアによる被害を自動復旧する機能などが追加されている。
なお、CD/DVDを作成した場合は定義ファイルをアップデートできないため、再利用は非推奨とされているので注意。定義ファイルが古いままの場合、ウイルスが検出できない恐れがある。USBメモリへ作成した場合は、オンライン環境なら通常の「MSE」と同様の操作で定義ファイルを更新できるので使い回しが可能だ。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.0.1111.0