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「Visual Studio Code」の3月更新が公開、構文ベースのコード折り畳みが導入される

JavaScript/TypeScriptではコードの改善点を指摘するヒント機能が利用可能

「Visual Studio Code」v1.22.1

 米Microsoftは5日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の3月アップデート(v1.22)を公開した。本バージョンでは「TypeScript 2.8」を同梱したほか、さまざまな機能改善や不具合の修正が行われている。

 今回のアップデートでは、シンタックスベースのコード折り畳み機能が追加。きちんとインデントしていなくても、構文を解釈してコードブロックを認識し、適切に折り畳みを行えるようになった。この機能はHTMLやCSS、JSONといったファイルタイプに加え、Markdown記法でも利用できる。

 さらに、エラーや警告のある位置を参照する機能が強化された。たとえば[F8]キーを押して次の問題個所へ移動する際、当該ファイルの中だけでなく、同じワークスペースにある他のファイルの問題個所へもジャンプできるようになった。また、JavaScriptとTypeScriptではコードの改善点を指摘する機能が追加された。ES5クラスをES6クラスへ変換するといったことが簡単に行える。このヒント機能は拡張機能からも利用できるようになっているので、今後のアップデート次第では他の言語でも利用できるようになるはずだ。

 そのほかにも、サイズの大きなファイルを開く際の挙動を改善。「Visual Studio Code」は2GB以上のファイルを扱う際、起動オプションで利用できるメモリの量を増やして再起動する必要があるが、それが通知から簡単に行えるようになった。また、Windows版ではバックグラウンド更新がサポートされ、アップデートが容易になった。

 「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、最新版v1.22.1を本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.22.1(18/04/06)