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UWP版「VLC」が登場。PC・スマートフォンだけでなくXboxやHololensでも動作

ただし、DVD/Blu-rayディスクの再生には未対応

「VLC」v2.0.0

 仏VideoLAN Projectは29日(現地時間)、Windows 10向けの「VLC」をベータ版として初めて公開した。Windows 10、Windows 10 Mobile、Windows Holographicに対応する“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリで、現在“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。

 今回公開されたベータ版は、オープンソースで開発されているWindows デスクトップ向けの定番メディアプレイヤー「VLC media player」のUWP版。本ソフトのソースコードも公開されている(ライセンスはGNU GPL v2.0)。

 最大の特徴は、PC・スマートフォン共通で利用できること。現状ではいくつかの問題を抱えているものの、Xbox、Surface Hub、HololensといったWindows 10プラットフォームでも動作するという。バージョンはv2.0.0となっており、v1.xというバージョンナンバーで公開されているWindows ストアアプリ版(Windows 8.1/RT対応)やWindows Phone版(Windows Phone 8.1対応)の実質的な後継といえる。ただし、適切なアップグレードパスが提供されていないとして、“Microsoft ストア”ではそれぞれ別ソフトとしてエントリされており、メンテナンスも継続されるようだ。

 UWP版「VLC」は、デスクトップ版「VLC media player」と同様、プラグインなしで非常に多くのメディアフォーマットに対応するほか、ライブラリ機能や字幕機能、ミニプレイヤー機能、動画と音声の同期機能、DLNA/UPnPによるネットワーク再生機能といった機能を網羅している。ただし、DVD/Blu-rayディスクの再生には対応していないとのこと。

ライブラリ機能

 また、パーソナルアシスタント“コルタナ”との連携といったWindows 10ならではの機能もサポート。ビデオと低レイテンシなオーディオ再生には“DirectX 11.1”が利用されており、4K動画のスムーズな再生はもちろん、バッテリーの消費も抑えられているという。そのほかにも、ビデオをPIP(Picture-In-Picture)再生しながらアプリを操作する機能や、ダークテーマがサポートされている。日本語にも対応しており、設定画面から言語を日本語へ変更することが可能だ。

ビデオをPIP(Picture-In-Picture)再生しながらアプリを操作
日本語にも対応

ソフトウェア情報

「VLC」ベータ版
【著作権者】
VideoLAN
【対応OS】
Windows 10/Windows 10 Mobile/Windows Holographic
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.0(16/06/29)