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VideoLAN、「VLC 3.0 Vetinari」をリリース ~定番メディアプレイヤーのメジャー更新
360度ビデオ、3Dオーディオ、HDR、BD-Jに対応。ネットワーク機能やハードウェア支援も強化
2018年2月13日 08:57
仏VideoLAN Projectは9日(現地時間)、マルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤー「VLC media player」v3.0.0(コードネーム:Vetinari)を公開した。Windows/Windows Phone版のほかにも、Mac、Linux、BSD、iOS、Android向けが一斉にリリースされている。
3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「VLC 3.0 Vetinari」ではコア機能の強化が図られた。たとえば、SMB、FTP、SFTP、NFSといったプロトコルが新たにサポートされ、ネットワークを介したメディアブラウジングが大きく強化された。“Chromecast”デバイスへのストリーミングもサポートされており、「VLC」を利用すれば“Chromecast”がネイティブ対応していないフォーマットもリビングの大画面TVで楽しめる。
そのほかにも、360度ビデオ、3Dオーディオ、HDRといった昨今注目を集めている技術も標準でサポートされた。“BD-J(Blu-ray Disc Java)”やHDオーディオコーデックのHDMIパススルーなどへ対応したのも大きな変更点といえる。
また、本バージョンではすべてのプラットフォームでハードウェアアクセラレーションが有効化され、デコードとレンダリングが大幅に高速化された。4K/8K時代の標準フォーマットと目されるH.265/HEVCビデオも、Windows版ならば“DXVA 2.0”と“Direct3D 11”を利用してハードウェアデコードできる。
「VLC media player」は、追加のコーデック不要でさまざまなフォーマットが再生できるオープンソースのマルチメディアプレイヤー。Windows向けは、Windows XP以降で利用できるデスクトップ版「VLC media player」、Windows 10専用のUWP版「VLC」、Windows Phone版「VLC for Windows Phone」の3つがラインナップされており、いずれもVideoLANのWebサイトから無償でダウンロード可能。デスクトップ版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「VLC media player」Windows デスクトップ版
- 【著作権者】
- the VideoLAN Team
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.0.0(18/02/09)
- 「VLC」UWP版
- 【著作権者】
- the VideoLAN Team
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.0.0(18/02/09)