ニュース

UWP/iOS版「VLC」v3.1.0が公開 ~ハードウェアエンコーディングと“Chromecast”に対応

UWP版はWindows 8.1/RT以降、Windows 10 Mobile、XBox Oneをサポート

UWP版「VLC」v3.1.0

 仏VideoLAN Projectは7月19日(現地時間)、UWP/iOS版「VLC」の最新版v3.1.0を公開した。今回のアップデートの目玉は、ハードウェアエンコーディングと“Chromecast”がサポートされたことだ。

 「VLC media player」は、追加のコーデック不要でさまざまなフォーマットが再生できるオープンソースの無償マルチメディアプレイヤー。UWP版はWindows 8.1以降のPC、Windows 8.1 RT搭載タブレット、Windows 10 Mobile端末、およびXbox Oneをサポートしている。Windows 8.1やWindows 10 Mobileから撤退するアプリケーションが相次ぐ中、メンテナンスが継続されているのは心強い。

 開発チームによると、「VLC 3.1.0」のハードウェアエンコーディングには“Intel Quick Sync Video(QSV)”が用いられているとのこと。第3世代(Ivy Bridge)以降の“Intel Core i”プロセッサーを搭載した環境であれば、CPU負荷を大幅に削減することができる。実は「VLC」には“Intel QSV”を利用したエンコーダーが2013年から搭載されているが、あまり利用されていなかったという。本バージョンでは、この忘れられていたエンコーダーがUWPのサンドボックス環境でも動作するように修正され、本格的に活用されることになった。

 一方、“Chromecast”デバイスへのストリーミングは「VLC 3.0」からサポートされているが、UWP/iOS版にはまだ統合されていなかった。UWP版の場合、[videos][music]タブの右上端にあるキャストボタンを押すと、同じネットワークにある“Chromecast”デバイスがリストアップされ、選択するだけで簡単に接続が行える。「VLC」のライブラリにある楽曲・動画をリビングの大画面TVで楽しみたいといった場合に役立つだろう。

[videos][music]タブの右上端にあるキャストボタンを押す
UWP版「VLC」v3.1.0

ソフトウェア情報

「VLC」UWP版
【著作権者】
the VideoLAN Team
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.1.0(18/07/19)