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UWP/iOS版「VLC」v3.1.0が公開 ~ハードウェアエンコーディングと“Chromecast”に対応
UWP版はWindows 8.1/RT以降、Windows 10 Mobile、XBox Oneをサポート
2018年7月30日 05:00
仏VideoLAN Projectは7月19日(現地時間)、UWP/iOS版「VLC」の最新版v3.1.0を公開した。今回のアップデートの目玉は、ハードウェアエンコーディングと“Chromecast”がサポートされたことだ。
「VLC media player」は、追加のコーデック不要でさまざまなフォーマットが再生できるオープンソースの無償マルチメディアプレイヤー。UWP版はWindows 8.1以降のPC、Windows 8.1 RT搭載タブレット、Windows 10 Mobile端末、およびXbox Oneをサポートしている。Windows 8.1やWindows 10 Mobileから撤退するアプリケーションが相次ぐ中、メンテナンスが継続されているのは心強い。
開発チームによると、「VLC 3.1.0」のハードウェアエンコーディングには“Intel Quick Sync Video(QSV)”が用いられているとのこと。第3世代(Ivy Bridge)以降の“Intel Core i”プロセッサーを搭載した環境であれば、CPU負荷を大幅に削減することができる。実は「VLC」には“Intel QSV”を利用したエンコーダーが2013年から搭載されているが、あまり利用されていなかったという。本バージョンでは、この忘れられていたエンコーダーがUWPのサンドボックス環境でも動作するように修正され、本格的に活用されることになった。
一方、“Chromecast”デバイスへのストリーミングは「VLC 3.0」からサポートされているが、UWP/iOS版にはまだ統合されていなかった。UWP版の場合、[videos][music]タブの右上端にあるキャストボタンを押すと、同じネットワークにある“Chromecast”デバイスがリストアップされ、選択するだけで簡単に接続が行える。「VLC」のライブラリにある楽曲・動画をリビングの大画面TVで楽しみたいといった場合に役立つだろう。
ソフトウェア情報
- 「VLC」UWP版
- 【著作権者】
- the VideoLAN Team
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.1.0(18/07/19)