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「Google Chrome 54」が正式版に。独自タグを定義する規格やタブ間通信規格をサポート

“High”が6件を含む21件の脆弱性も修正

「Google Chrome」v54.0.2840

 米Google Inc.は12日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v54.0.2840を公開した。「Google Chrome 54」では“Custom Elements V1”や“BroadcastChannel”といった新機能が搭載されている。

 “Custom Elements V1”は、開発者が独自のHTMLタグを定義するための規格。“div”や“span”タグにIDやクラスを設定してJavaScriptで操作する従来の方法に比べ、タグの名前に意味を持たせて役割をわかりやすくできるほか、処理をカプセル化することでメンテナンス性を高めることができる。また、再利用が容易になるのもメリットだろう。

 一方、“BroadcastChannel”はタブ間の通信を実現する規格。複数のタブを開いている場合に、そのタブ同士で情報がやり取りできるようになる。

 そのほかにも、本バージョンから“YouTube”の埋め込みプレーヤーがFlash版だった場合に、自動でHTML5版へ置き換えられるようになる。これにより「Google Chrome」のパフォーマンスとセキュリティが改善されるという。

 なお、本バージョンでは21件の脆弱性が修正されているので注意。主な脆弱性の深刻度の内訳は、同社の基準で4段階中上から2番目の“High”が6件、上から3番目の“Medium”が6件、最低の“Low”が1件などとなっている。

 「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。