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Microsoft、「Office 365」でペン対応を拡充。新デバイス“Surface Dial”のサポートも
ペンでドキュメントを編集できる“Ink Editor”などに注目
2016年10月27日 18:13
米Microsoft Corporationは26日(現地時間)、公式ブログ“Office Blogs”で、10月に「Office 365」へ実装された新機能と、今後実装される予定のアップデート内容を公表した。インクのサポートが強化されるほか、“Surface Studio”や“Surface Dial”といった新デバイスへの対応が予定されている。
まずインク関連では、ペンでドキュメントを編集できる“Ink Editor”がサポートされた。この機能は現在“Office Insider Program”のデスクトップ版「Word」で利用可能で、蛍光ペンでテキストにマーキングしたり、取り消し線を描く操作でテキストを削除するといった操作がサポートされる。
次に、8月のアップデートで追加された“Ink Replay”機能が“Surface Dial”で行えるようになる。“Surface Dial”は今回新たに発表されたホイール式の無線入力デバイスで、“Surface Studio”をはじめとする対応デバイスの画面に乗せて回転させることによりさまざまなアクションを呼び出すことが可能。“Ink Replay”機能ではホイールの回転によりインクの書き込みの再生を制御できるようになる。この機能は現在、デスクトップ版の「Word」「Excel」「PowerPoint」およびWindows 10専用の「OneNote」アプリで利用可能。そのほかにも、スライドやアニメーション、ナレーターなどの制御にも“Surface Dial”が利用できるようになる。
さらに、“Windows 10 Anniversary Update”で導入されたデジタル定規がデスクトップ版の「PowerPoint」にも導入される。ペンによる手書き入力でキレイな線を引けるだけでなく、オブジェクトを整列させるためにも利用できるという。このデジタル定規は来年初めには利用可能になるとのこと。将来的には他の「Office」アプリでも利用できるようになるという。
そのほかにも、“Surface Studio”や“Surface Hub”といった大画面デバイス向けのプレビュー機能が「Word」に導入され、見開きの雑誌スタイルでドキュメントをプレビューできるようになる(2017年初め)。また、「Office」アプリではコミュニティサイト“Remix 3D”で共有された3Dオブジェクトを簡単にスライドへ追加できるようになる(“Windows 10 Creator Preview”で利用可能)。アイコンやSVG画像の挿入もサポートされる予定だ。