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国産Webブラウザー「Kinza」v3.6.0が公開、Windows版でMP4/MP3の再生をサポート

Twitterなどの動画再生に対応。ブラウザーエンジンも「Google Chrome 55」相当へ更新

「Kinza」v3.6.0

 Dayz(株)は21日、「Chromium」ベースの国産Webブラウザー「Kinza」の最新版v3.6.0を公開した。本バージョンにおける主な変更点は、Windows版でMP4/MP3の再生がサポートされたこと。DRMで保護されたメディアの再生は行えないものの、TwitterなどのWebサイトで添付メディアが再生できないという「Kinza」最大の弱点が解消された画期的なアップデートとなっている。

 MP4形式とMP3形式はWebで広く使われているフォーマットで、最近は脱FlashとHTML5化の流れが加速していることもあり、「Kinza」での対応が期待されていた。しかし、「Chromium」にはMP4/MP3を再生する機能が備わっておらず、ライセンス料を支払ってサードパーティー製のデコーダーを追加するなどの対応を必要とするため、これまでサポートされてこなかった。

 しかし、今回“技術的な解決”によりこれをクリアしており、HTML5でMP4/MP3形式メディアの再生が可能になっているとのこと。ライセンス費用の発生もないようで、今後も無償での提供が継続されるという。

検索エンジンにプライバシーの高さを謳う“DuckDuckGo”が追加

 そのほかにも、本バージョンでは「Chromium」がv54.0.2840.71からv55.0.2883.87へと更新され、「Google Chrome 55」相当の機能がサポートされた。また、検索エンジンにプライバシーの高さを謳う“DuckDuckGo”が追加されたほか、ブックマークバーやツリーモードのオプションが拡充されるなどの改善が施されている。

 「Kinza」はWindows/Macに対応するフリーソフトで、現在、公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/8.1/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Kinza」Windows版
【著作権者】
Dayz(株)
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.6.0(16/12/21)

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