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Windows 11は「Power Automate Desktop」を標準搭載 ~インストール不要でRPAを始められる

「Windows Terminal」も同梱

Windows 11に標準搭載されたデスクトップ版「Power Automate」

 米Microsoftは10月4日(現地時間)、正式リリースされた「Windows 11」に「Microsoft Power Automate Desktop」(PAD)がビルトインされたことを発表した。「Power Automate Desktop」は人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。Windows 10ユーザーに追加費用なしで提供されていたが、Windows 11ではOSに最初から含まれるようになり、わざわざインストールしなくても利用できるようになった。同じくプリインストールされるようになったツールとしては「Windows Terminal」がある。

 Windows 11に同梱された「Power Automate Desktop」はデスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)と呼ばれるようになったようだが、内容に変化はない。[スタート]画面や[検索]画面で「Power Automate」を探し出し、実行すれば、「Microsoft アカウント」でログインするだけですぐ「Power Automate」を使い始めることができる。

[スタート]画面や[検索]画面で「Power Automate」を探し出し、実行
デスクトップ版「Power Automate」アプリのアップデート
「Microsoft アカウント」でログイン。個人用アカウントと職場・学校用アカウントで利用できる機能が異なるので注意

 最新の「Power Automate」には、初めて触れるユーザーのためのガイドが追加されている。チュートリアルに従うだけで、あらかじめ組み込まれた何百ものアクションをドラッグ&ドロップで組み合わせて一連の処理(フロー)を作成し、保存して再利用するといった「Power Automate」の大まかな操作方法を学ぶことができる。メールの添付ファイルを所定のフォルダーに保存したり、Webサイトからデータを抽出して「Excel」ファイルに保存するといった日々の作業をPCに任せて自動化してみよう。

初めて触れるユーザーのためのガイドが追加

 そのほかにも、最新の「Power Automate」ではエンタープライズ向け機能の充実が図られた。管理者側でユーザーが実行可能なデスクトップフローを定義できる新しいデータ損失防止(DLP)機能に関しても、間もなくプライベートプレビューが開始されるという(カナダから順次展開)。