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「Power Automate Desktop」の6月更新 ~フローから別のフローを呼び出せるように

既存フローの再利用が手軽に。大規模な自動化プロセスもフローを細切れにして管理可能

「Power Automate Desktop」v2.10.36.21161

 米Microsoftは6月18日(現地時間)、「Power Automate Desktop」の6月アップデートを発表した。既存のデスクトップフローを他のデスクトップフローから呼び出せるようになったのが目玉だ。

 「Power Automate Desktop」は、人間が行っていた定型操作を自動化するRPAツール。マウスのクリックやキーボードの入力といった「アクション」をビジュアルデザイナーでドラッグ&ドロップしながら組み合わせ、アプリを操作する「フロー」を作成し、保存したフローをいつでも再生できる。人間がデスクトップアプリやWebブラウザーを操作する様子を記録して、それをあとから再生することも可能。反復的で時間のかかる手作業を人手を介さずに実現し、より価値の高い仕事に時間を割くことができる。

 対応OSはWindows 10で、OSのライセンスさえあれば追加費用なしで利用可能。Proエディションだけでなく、Homeエディションのユーザーも無料だ。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 今回のアップデートでは、「フロー コントロール」の一種として「Desktop フローを実行」というアクションが追加された。これを利用すれば、既存のフローを別の再利用することが可能。特定のフローから一部分を切り出して単独で利用したり、他のフローに組み込める。大規模な自動化プロセスの見通しをよくするのにも役立つだろう。

「フロー コントロール」の一種として「Desktop フローを実行」というアクションが追加

 そのほかにも、RDP/Citrix環境を検出した際にレコーダーが要素ベースから画像ベースへ自動で切り替わるようになった。Windows関連のアクション設定も改善されているという。一方で、MODI(Microsoft Office Document Imaging) OCR エンジンを初期化して利用する機能は7月のリリースから削除されるとのこと。利用中の場合は注意したい。