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デスクトップ版「Power Automate」の10月更新 ~変数を機密情報扱いにする機能を追加

v5からv8までの「IE」もWebオートメーションで利用可能に

「Power Automate Desktop」v2.10.36.21161

 米Microsoftは10月26日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の10月アップデートを発表した。今回のアップデートでは、変数を[機密情報としてマーク]する機能が追加されている。

変数を[機密情報としてマーク]する機能

 機密情報としてマークされた変数は、値がデバッグ中のフローデザイナーで表示されなくなる。また、ポータルやコンソールからトリガーされた場合はデスクトップのフローログにも記録されない。第三者にあまり見られたくないデータにマークしておくとよいようだ。

 また、「Excel」ワークブックをXMLデータとして保存する機能が追加された。「Excel」ファイル内にXMLマップを定義しておけば、[Excelを保存]または[Excelを閉じる]のいずれかの操作を行った際、「Excel」ワークブックがXMLデータ(.xml)として保存できるようになる。

 そのほかにも、古いバージョンの「Internet Explorer」(IE)がサポート。これまでも「IE 9」以降が利用できたが、v5からv8までの「IE」もWebオートメーションで利用できるようになる。また、データ損失防止(DLP)ポリシーを適用する機能が無償でプレビュー提供されているが、これは2022年に一般リリースされるとプレミアムアカウント限定の機能となる。

 デスクトップ向け「Power Automate」(旧称:Power Automate Desktop)は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には最初から含まれている。

 なお、デスクトップ版「Power Automate」は前方互換性がなく、作成・保存されたデスクトップフローは古いバージョンでは実行したり、開いたりできなくなっているとのこと。