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独自の入力フォームを作成可能に ~デスクトップ版「Power Automate」の2月更新
フロー実行時の通知も強化。Base64変換やPDFの表抽出などの新アクションも
2022年3月1日 14:52
米Microsoftは2月20日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の2月アップデートを発表した。今回のアップデートでは、内蔵のフロー監視ウィンドウが追加されている。
内蔵のフロー監視ウィンドウは、設定パネルの[監視/通知]セクションで切り替えが可能。既定はフローの開始と完了時に通知トーストを表示するモード(Windows の通知)になっているが、これを[フロー監視ウィンドウ]に切り替えると、代わりに専用のポップアップウィンドウが表示されるようになる。
フロー監視ウィンドウは、以下の機能が利用可能。OSの通知トーストよりも充実している。
- フローの停止または一時停止
- 実行中のフローの現在の状態と継続時間を表示
- 実行中のフロー名、現在のサブフロー名、現在のアクション番号、現在のアクション名の表示
- 最小化、画面内の移動
そのほかにも、パフォーマンス関連の修正が行われているとのこと。また、以下の機能改善も行われている
- カスタムフォームを表示(プレビュー):独自のダイアログを設計・表示して、情報を表示したり、ユーザーからの入力を受け付けるアクションを追加。IDに日本語が混ざるとデザイナーでエラーが発生する場合があるので注意
- base64アクション:ファイルをBase64にエンコードしたり、逆にBase64からデコードする新しいアクション
- PDFから表を抽出する:PDF文書からすべての構造化されたデータテーブルを自動的に識別して抽出する新アクション
- ColumnHeadersRowプロパティ:datatable変数に新しいプロパティが追加され、当該テーブルの列名を保持するように。ヘッダーをもつ「Excel」テーブルなどの扱いが容易に
- フロー変数の名前をマージ:変数の作成・リネームで既存の変数と名前がバッティングした場合に、確認ダイアログでどうするかを決められるように
- サブフローをコピーして他のフローに貼り付け:サブフローの使いまわしが簡単に
デスクトップ向け「Power Automate」(旧称:Power Automate Desktop)は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には最初から含まれている。