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デスクトップ版「Power Automate」の独自フォーム機能が一般提供に

すべてのマウスボタン操作をサポート、PDFの表データをそのまま抽出するなどの改善も

デスクトップ版「Power Automate」の5月更新

 米Microsoftは5月18日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の5月アップデート(v2.20)を発表した。2月アップデートからプレビュー提供されていた[カスタムフォームを表示]アクションが一般提供(GA)されている。

 [カスタム フォームを表示]アクションは、フローの設計者が独自のダイアログを設計・表示できるようにしたもの。取得した情報をわかりやすく表示したり、ユーザーから複数の入力を同時に受け付けられる。ダイアログの設計はサイドバーからコンポーネントをドラッグ&ドロップしていくだけで行える仕組みになっており、できあがりをプレビューする機能も備わっている。

フローの設計者が独自のダイアログを設計
取得した情報をわかりやすく表示したり、ユーザーから複数の入力を同時に受け付けられる

 ただし、日本語環境のデザイナーで頻繁にエラーが発生する問題はまだ解決されていないようだ。今後の改善に期待したい。

日本語環境のデザイナーで頻繁にエラーが発生する問題はまだ解決されていない

 そのほかにも、今回のアップデートには以下の改善が含まれている。

  • すべてのタイプのクリックがWebブラウザー自動化でサポート:マウスのクリック(左・右・中央)、ダブルクリック、押し下げ、押し上げといったクリックタイプを指定できる
  • タイムアウト値がすべてのWebブラウザー自動化で利用できるように:ページの読み込みを待つオプションが有効な場合に、タイムアウトを設定できる。デフォルト値は60秒
  • [PDF からテキストを抽出する]アクションに新パラメーター:表形式のデータを、そのデータ構造を維持したまま抽出できるように
  • 制限されたアクセス許可を持つユーザー向けのコンソールでのエクスペリエンスの強化

 デスクトップ向け「Power Automate」(旧称:Power Automate Desktop)は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には標準で含まれている。