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Microsoft、ローコードで高度なビジネスWebサイトを作成可能な「Power Pages」をプレビュー公開

コンポーネントのD&Dだけでデザイン可能。デモデータを含むテンプレートも用意

「Microsoft Power Pages」

 米Microsoftは5月24日(現地時間)、ローコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」の5番目となる新製品「Microsoft Power Pages」をプレビュー公開した。30日間無料で試用可能なトライアル版が公開されている。

 「Microsoft Power Pages」は、テンプレートのカスタマイズなどの簡単な操作で、ビジネス向けのWebサイトが構築できるツール。安全かつレスポンスのよいコミュニティサイトやFAQ・サポートページを簡単に構築可能だ。

 これまでにも「Power Apps ポータル」を使用して組織内外のユーザーに公開可能なWebサイトを作成・管理できたが、今回機能を大幅に拡張し、新たなスタンドアロン製品としてリリースされる。

【「Microsoft Power Pages」の紹介映像】
Say hello to Microsoft Power Pages - the newest member of the Power Platform

 今回のトライアル版では、実際に様々な機能をテスト可能だ。基本のモードとなる「デザイン スタジオ」では、各コンポーネントをドラッグ&ドロップの簡単操作で追加しながら、サイトを自由にデザインできる。見出し・ボタンなどのフォントや大きさもカスタマイズ可能。

 「テンプレート ハブ」より申請ポータル、チェックリストといったテンプレートを選択すれば、すでにデモデータを含む基本機能が備わったページに画像等を調整するだけで、必要なWebサイトをすぐに完成させることができる。

「デザイン スタジオ」
「テンプレート ハブ」
デスクトップ用に加え、モバイル用のページも作成可能

 簡単かつ迅速にWebサイトを作成可能な上、「Power Pages」には「Visual Studio Code」や「GitHub」、「Azure DevOps」など、ほかのMicrosoft製サービスを使って高度な機能を開発・提供することも可能だ。JavaScriptやLiquidテンプレート言語、Web APIを活用してローコードサイトの機能を拡張できる。

 ほかにも「Microsoft Dataverse」と接続することでサイト訪問者からビジネスデータを収集したり、データを外部と共有することも可能。高度な暗号化などによる脆弱性からの保護や、様々なID プロバイダーと連携した認証機能など、セキュリティとガバナンスを確保する機能も提供される。

「Visual Studio Code」を使用した開発ツール

 もしも作業中にわからないところが出てきても「ラーニング ハブ」がユーザーをサポートしてくれる。チュートリアルガイド・ビデオを参照しながら、Webサイトの作成・カスタマイズ・管理方法を学ぶことができる。設計方法からセキュリティ構成までカバーされているので、必要な解説をすぐに参照可能だ。

「ラーニング ハブ」