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「Visual Studio Code」に「Microsoft Edge」開発者機能を統合する拡張機能がv2.0.0に

スクリーンキャストに各種デバイス・色覚異常のシミュレーション機能

「Microsoft Edge Tools for VS Code」v2.0.0

 米Microsoftは5月5日(現地時間)、「Visual Studio Code」用の拡張機能「Microsoft Edge Tools for VS Code」v2.0.0を公開した。エディター画面に「Microsoft Edge」の開発者ツール相当のツールを統合し、エディターから直接Webサイトをデバッグ可能。メジャーバージョンアップとなるv2.0.0では、既存機能の安定性向上と新機能の導入が行われている。

「Visual Studio Code」のエディター画面に「Microsoft Edge」の開発者ツール相当のツールを統合

 本バージョンでは、以下の2つの新機能が追加された。

Screencast V2

 開発中のWebサイトをプレビューするスクリーンキャスト機能が拡充され、さまざまな閲覧環境をエミュレートできるようになった。

 たとえば、初期状態ではさまざまな画面幅でプレビューを行う「レスポンシブ」モードになっているが、画面下のバーのデバイスリストから「iPhone 12 Pro」や「Samsung Galaxy S8+」を選択すると、そのデバイスの解像度での表示をエミュレーションできるようになった。

指定したデバイスでの表示をエミュレーション

 さらに、右下の「魔法の杖」アイコンを利用すれば、印刷モード、ダーク・ライトモードの切り替え、ハイコントラストモードが利用可能。Webページがぼやけて見えたり、特定の色が見えないといった色覚異常のエミュレーションも可能で、アクセシビリティに配慮したWebサイトを開発したい場合に役立つ。

色覚異常のエミュレーションも可能で、アクセシビリティに配慮したWebサイトを開発したい場合に役立つ

スタイルのソースマップ対応

 「Sass」などで出力されるソースマップをサポート。プロジェクトでソースマップを正しく設定すれば、開発者ツール側でスタイルを編集すると、それが「Sass」側にも反映される。

 そのほかにも、コンソール統合の問題を解決。CSSミラー編集が実験的機能を卒業し、正式な機能となった。コードに問題がある場合に、波状の下線でその個所と詳細を知らせるライブ問題レポート(live issue report)機能もアップデートされ、同時に「Internet Explorer」対応が削除された。

 「Microsoft Edge Tools for VS Code」は現在、拡張機能ライブラリ「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロード可能。「Visual Studio Code」内から直接インストールすることもできる。ソースコードは「MIT license」ライセンスで公開」されている。

 なお、利用には「Microsoft Edge 80」以降が必要。機能によってはより新しいバージョンが必要となることもある。

ソフトウェア情報

「Microsoft Edge Tools for VS Code」
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.0(21/05/05)