ニュース

真偽値やリスト、テーブルといった変数型に対応 ~デスクトップ版「Power Automate」の6月更新

UI要素セレクターを編集するための画面も一新

デスクトップ版「Power Automate」の6月更新

 米Microsoftは6月29日(現地時間)、デスクトップ版「Power Automate」(Power Automate for desktop)の6月アップデート(v2.21)を発表した。本バージョンでは入出力可能なデータ型の拡充やUI要素セレクターのデザイン刷新などが行われている。

データ型の拡充

 デスクトップフローで変数を入出力する際、従来のテキスト型に加え、以下のデータ型が利用できるようになった。

  • 数値
  • ブール(真偽)値
  • カスタムオブジェクト
  • リスト
  • データテーブル

 カスタムオブジェクトやリスト、データテーブルの場合は、データが編集しやすいように組み込みのUIツールも提供される。JSON形式を直接編集するためのエディターも利用可能だ。

入出力可能なデータ型を拡充
一部データ型では専用の編集ツールも提供される

UI要素セレクターを編集するための新画面

 UI要素を選択するための画面デザインが一新され、操作性やデータの視認性が向上した。

UI要素セレクターを編集するための新画面

 また、新しいUI要素セレクター画面は複数のセレクターをまとめて編集できるのも利点。セレクターの無効化も可能で、一時的に解除したいといったニーズにもこたえる。セレクターに覚えやすい名前を付ける機能も追加され、セレクターの区別がつきやすくなったのもうれしいポイントだ。

 そのほかにも、以下の改善が導入された。

  • プレミアムユーザーは外部リンクからデスクトップフローをトリガー可能に。コンソールを見せることなくフローを実行できる
  • SWTフレームワークアプリケーションに対応。Java固有のUI自動化が可能に

 デスクトップ向け「Power Automate」(旧称:Power Automate Desktop)は、人間がマウスやキーボードで行っていた定型操作を自動化するRPAツール。現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能で、Windows 10ユーザーならば追加費用なしで利用できる。Windows 11には標準で含まれている。