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Microsoft、デスクトップ操作の自動化ツールをWindows 10ユーザーに追加費用なしで提供

反復的で時間のかかる手作業をRPAで効率化。プログラミングがわからないユーザーにも優しいGUIツール

Microsoft、「Power Automate Desktop」を利用したデスクトップ操作の自動化を「Windows 10」ユーザーに追加費用なしで提供

 米Microsoftは3月2日(現地時間)、「Microsoft Power Automate Desktop」を利用したデスクトップ操作の自動化を「Windows 10」ユーザーに追加費用なしで提供すると発表した。「Windows Insider」のプレビュービルドにも標準搭載されるという。

 「Power Automate Desktop」は、昨年9月から提供されているRPA(人間が行っていた定型操作を自動化すること)ツール。マウスのクリックやキーボードの入力といった“アクション”をビジュアルデザイナーでドラッグ&ドロップしながら組み合わせ、アプリを操作する“フロー”を作成し、保存したフローをいつでも再生できる。人間がデスクトップアプリやWebブラウザーを操作する様子を記録して、それをあとから再生することも可能。反復的で時間のかかる手作業を人手を介さずに実現し、より価値の高い仕事に時間を割くことができる。

「Power Automate Desktop」のセットアップ
Webブラウザー拡張機能を追加導入すれば、デスクトップフローにWebアプリを組み込める
“Microsoft アカウント”によるサインインが必要
マウスのクリックやキーボードの入力といった“アクション”をビジュアルデザイナーでドラッグ&ドロップしながら組み合わせてアプリを操作する“フロー”を作成
“フロー”を管理するメイン画面と設定

 同社は「Power Automate Desktop」のRPA機能を「Windows 10」ユーザーに無償提供することで、「Power Automate」ファミリーを活用したタスクの自動化を推し進めたい考え。「Power Automate Desktop」はプログラミングに慣れていないユーザーでも扱えるローコードツールなので、プロの開発者ではなくても気軽に業務を効率化できるだろう。「Windows 10 Home」でも利用できるので、個人的な作業を自動化するためにも役立てたい。

保存した“フロー”を実行した様子(「メモ帳」に時刻とウィンドウの位置・サイズを記録)