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Microsoft、マルウェアの温床となっていた古い「Excel」マクロ機能をデフォルト無効化

30年前からある「Excel 4.0」(XLM)マクロ

「Excel」の「トラスト センター」

 米Microsoftは1月19日(現地時間)、「Excel 4.0」(XLM)マクロを予定通りデフォルト無効化したと発表した。「Excel 4.0」マクロの利用を制限するオプションは昨年7月に「Excel」の「トラスト センター」に追加されており、いずれは既定で有効(XLMマクロ使用不可)化されることが案内されていた。

 同社によると、XLMマクロは昨年9月のフォーク(バージョン 16.0.14527.20000)よりデフォルトで無効化されているとのこと。コンシューマー(個人)向けのチャネルではすでに反映されている。エンタープライズ(法人)向けのチャネルでも順次展開される予定。また、管理者側でグループポリシーを構成することもできる。

  • 最新チャネル:ビルド 2110およびそれ以降(2121年10月より展開)
  • 月次エンタープライズチャネル:ビルド 2110およびそれ以降(2121年12月より展開)
  • 半期エンタープライズチャネル(プレビュー):ビルド 2201およびそれ以降(2022年1月に完成、3月より展開)
  • 半期エンタープライズチャネル:ビルド 2201およびそれ以降(2022年7月に出荷)

 「Excel 4.0」マクロは、1992年に初めて「Excel」に導入された古い機能。現在ではほぼ使われていないが、互換性維持のために削除されずにいる。しかし、マルウェアに悪用される事例がたびたび報告されていたことから、初期状態で無効化されることが決まっていた。