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Microsoftが「Opera」のARM64対応に協力、ネイティブ動作する開発版が公開

エミュレーション動作の現行版より4倍速い

Arm CPUに最適化した「Opera」が開発者ストリームで利用可能に

 ノルウェーのOpera Softwareは5月16日(現地時間)、Arm CPUに最適化した「Opera」を開発者ストリームで公開した。

 「Opera」のARM64対応にあたっては、「Microsoft App Assure」チームによる支援があったとのこと。この無償プログラムは「Arm on Windows」でアプリをネイティブ実行し、問題があればその修復を支援するためのもので、これまでも多くの既存アプリをARM64へ最適化させる取り組みを支援してきたという。

 Arm CPUはx86/64 CPUに比べ電力効率が高く、低発熱での動作、バッテリー持続時間の改善が期待できる。一方でパフォーマンスで劣るのは欠点で、とくに互換機能でx86/64アプリをARM64プラットフォームで実行した際の動作速度に難があった。

ARM64でネイティブ動作する「Opera」

 しかし、今後登場するQualcommの新CPU「Snapdragon X Elite」の性能はかなり高いとされており、そのポテンシャルを引き出すべくWindowsアプリのARM64サポートも進みつつある。最近では「Google Chrome」「Vivaldi」「Blender」「SSDT」などがARM64ネイティブ対応を果たしたことが記憶に新しい。「Arm on Windows」プラットフォームのさらなる盛り上りに期待したい。

「Speedometer 3.0」のスコア比較。Developer版(左)が現行版より4倍速い