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個人向け無償のベンチマーク「Geekbench 6.3」 ~ArmのSME命令をサポート
効率的な行列処理を行う命令。SME命令搭載CPUは従来より高スコアに
2024年4月15日 06:45
加Primate Labsは4月11日(現地時間)、ベンチマークソフト「Geekbench」の最新版「Geekbench 6.3」をリリースした。現在、同社のWebサイトや各種アプリストアから入手できる。
最新版の主な変更点は、Arm系CPUのScalable Matrix Extension(SME)命令に対応したこと。SME命令は行列処理を効率化し、スループットを大幅に向上させられるため、機械学習などの用途で利用した場合に効果がある。これにより、SME命令を備えていないCPUでは前バージョンの「Geekbench 6.2」と同等のスコアが算出されるが、SME命令を備えたCPUでは以前より高いスコアが算出されるという。
そのほか、Androidデバイス上で実行された「Horizon Detection」テストの結果が、実行ごとに大きく変動してしまう問題が修正された。また、DirectX 12の「OpenCLOn12」が「Geekbench」起動時のクラッシュの原因となっているため、一時的にサポートが無効化されているという。
「Geekbench」は、Windows/Mac/Linux/iOS/Androidをカバーするクロスプラットフォーム対応のベンチマークソフト。ボタンを押すだけの簡単な操作でCPUやGPUコンピューティングのスコアを測定できる。基本的に有償のソフトだが、共有サイトへスコアを自動で投稿するトライアウトモードであれば個人利用に限り無償だ。Windows版の対応OSは、64bit版Windows 10以降。
ソフトウェア情報
- 「Geekbench」Windows版
- 【著作権者】
- Primate Labs Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 99米ドル(個人利用のトライアウトモードは無料)
- 【バージョン】
- 6.3(24/04/11)