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「LibreOffice 7.6」系の最終版が公開 ~スクリプトが無警告で実行される脆弱性も修正

そろそろ「LibreOffice 24.2」への移行を

The Document Foundationのアナウンス

 The Document Foundationは5月10日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice 7.6.7 Community」を公開した。「LibreOffice 7.6」シリーズは6月12日にサポート終了(End of Life)を迎えるため、本バージョンが最後のリリースととなる見込み。

 「LibreOffice」にはテクノロジー愛好家やパワーユーザーを対象とした最新(Fresh)版と、既存機能の改善に注力した安定(Still)版の2つがある。今回リリースされた「「LibreOffice 7.6.7」は安定性を重視した後者だが、Fresh版の「LibreOffice 24.2」もすでに数度のマイナーアップデートを重ねており、不具合は解消されつつある。

 「LibreOffice 24.2」シリーズは自動回復情報の保存がデフォルトで有効になっており、常にバックアップコピーが作成されるようになるなど、さまざまな新機能と改善が盛り込まれているので、そろそろ移行を検討したい。

 なお、本バージョンでは組み込みスクリプトが警告なしに実行される脆弱性が修正されているので注意。「LibreOffice 24.2.3 Community」にも適用済みだ。

 「LibreOffice」はグラフィックのクリックイベントへスクリプトをバインティング(紐付け)できる。従来はこれが信頼できるものとみなされていたが、外部から入手したドキュメントを開く際にセキュリティ問題となりうる。修正版ではドキュメントの読み込み時にユーザーが明示的にマクロの実行を許可していない限り、勝手に実行されることはない。