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無償オフィススイート「LibreOffice」がメジャーアップデート v24.2 Communityが公開
カレンダーベースのナンバリング方式に。ファイル喪失リスクを回避する機能も既定有効
2024年2月1日 14:16
The Document Foundation(TDF)は1月31日(中央ヨーロッパ時間)、オープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice 24.2 Community」を公開した。「LibreOffice 7.6」に続くメジャーバージョンアップで、本来であれば「LibreOffice 7.7」や「LibreOffice 8.0」となるべきところだが、本バージョンからはカレンダーベースのナンバリング方式(YY.M)が初めて採用されている。
「LibreOffice」は、オープンなドキュメント仕様「Open Document Format」(ODT、ODS、ODP)に対応するオフィススイート。「Microsoft Office」独自のOOXMLフォーマット(DOCX、XLSX、PPTX)とも高い互換性を持つ。
また、Windows/Macだけでなく、Linuxもカバーするのも魅力。Webブラウザーで利用できるようにした「LibreOffice Online」や、その技術を応用したモバイルアプリ「Collabora Office」も存在する。Windows版はWindows 7/8/10およびWindows Server 2012をサポートしており、公式サイト「libreoffice.org」や窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能(寄付歓迎)。
なお、新しい機能よりも安定性と互換性を優先したいユーザーは「LibreOffice 7.5」シリーズの利用が推奨されている。執筆時現在の最新版は、昨年12月にリリースされた「LibreOffice 7.6.4 Community」。
「LibreOffice 24.2」では自動回復情報の保存がデフォルトで有効になっており、常にバックアップコピーが作成されるようになった。これにより、操作ミスなどでコンテンツを失うリスクが大きく軽減される。
また、「NotebookBar」インターフェイスのオプションが拡充され、メニューの改善、印刷プレビューのサポート強化、カスタマイズされたUIレイアウトのリセットなどが実現された。「Microsoft Office」に慣れたユーザーでも、「LibreOffice」を快適に利用できる。特殊文字を挿入するドロップダウンリストで、選択された文字の説明がツールチップで表示されるようになったのも気の利いた改善と言えるだろう。
そのほかの改善は以下の通り。
ワープロソフト「Writer」
- 正当な順序付きリストの番号付け:指定されたリストレベルで、すべての数字部分にアラビア番号を使用するように
- コメントでスタイルを使用:簡単にコメントの書式をまとめて変更したり、異なるタイプのコメントを視覚的に分類可能。デフォルトは段落スタイル
- 複数ページのフローティングテーブルサポートを強化:オーバーラップコントロール、ボーダーと脚注、入れ子、すべてのページでの折り返しなどを改善
ソフトウェア情報
- 「LibreOffice」v24.2系統
- 【著作権者】
- LibreOffice contributors
- 【対応OS】
- Windows 7/8/10およびWindows Server 2012
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 24.2(24/01/31)