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「Microsoft 365」アプリのバージョン 2202が最新チャネルに

「Excel」にラムダ関数、XMLマクロの既定無効化、ODF 1.3対応など内容盛りだくさん!

「Microsoft 365」アプリのバージョン 2202

 米Microsoftは2月28日(現地時間)、「Microsoft 365」アプリの「バージョン 2202」を最新チャネルへリリースした。「Excel」に注目すべき新機能がいくつか導入されるなど、盛りだくさんの内容となっている。

Excel

 「Excel」では、既存の数式を利用して名前付きのカスタム関数を作成できる「LAMBDA」(ラムダ)関数が利用できるようになった。「LAMBDA」関数を引数にとれるヘルパー関数も導入されており、条件に合致するセルだけを集計したり、加工して新しいリストを作り出すことができる。本格的なプログラミング言語と同等のことが「Excel」の関数・数式だけで実現可能だ。

 さらに、「Microsoft Office」アプリ全体でオープンなオフィス文書のファイルフォーマット「OpenDocument Format(ODF)1.3」をサポート。「LibreOffice」など他社製のオフィスアプリとの相互運用性が向上した。

 そのほかにも、セキュリティ強化の一環として、古い「Excel 4.0」(XLM)マクロが既定で無効化される。今後のバージョンではインターネットから入手したVBAマクロも既定でブロックされる予定なので注意したい。

Outlook

 「Outlook」では「組織エクスプローラー」(Org Explorer)が有効化され、社内のメンバーや作業チームなどを検索できるようになる。ただし、この機能へアクセスするには「Microsoft 365 Business」、「Microsoft 365 E3」、「Microsoft 365 E5」ライセンスを持つ組織に属している必要がある。

PowerPoint

 「PowerPoint」では、プレゼンテーションを本番前に録画する機能が追加。録画の際は、カメラの方を見ながらセリフを確認できる「テレプロンプター」ビューや、話者以外の背景をぼかす機能が利用できる。

Teams

 「Microsoft Teams」ではVDI-AVD環境(Azure Virtual Desktop仮想マシン)でのライブキャプションがサポートされるほか、自分のビデオを隠す機能、自分のビデオをピン留めする機能、チャットのコンパクトビュー、Fluentスタイルの絵文字などが新たに追加された。

 また、アプリ開発者は「Teams」クライアントでアプリの収益化が可能。購入プロセスをテストしたり、有償アプリを販売できるようになる。

Word

 「Word」では選択テキストを「Microsoft エディター」で校正できるようになる。自分が望む部分にだけ、スペルや文法のチェックを施せる。