残業を減らす!Officeテクニック
YouTubeの配信にも使える! パワポのみでプレゼン動画を制作!
2022年2月21日 06:55
PowerPointといえば、スライドを再生しながらプレゼンテーションするのが一般的な使い方ですよね。スライドの制作と発表の両方を担当する方も多いと思います。ただ、発表当日に都合が悪くなって、部下に代理を任せたら意図がうまく伝わらなかったなんて経験もあるのではないでしょうか。
スライドショーと自分のプレゼンテーションを動画として記録しておける「レコード」機能を使ってみてください。必要なのは、PowerPointとマイクとカメラ。オンラインミーティング用に使っているもので十分です。
※本稿の内容は「Office Professional Plus 2021」で動作確認しています。
ワンクリックで録画の準備状態になる
ここでは、PowerPoint 2021の操作を例にします。PowerPoint 2019/2016/2013、Microsoft 365のPowerPointでは「スライドショーの記録」が該当の機能になります。画面右上に表示されている[レコード]ボタンが気になっている人もいるでしょう。このボタンをクリックするだけで録画の準備状態になるのです。
[レコード]ボタンのクリック時の動作は、[録画]タブ(PowerPoint 2019/2016/2013、Microsoft 365のPowerPointでは[記録タブ])の[現在のスライドから]ボタンをクリックした状態と同じです。
全画面で録画用の画面が表示されます。スライドの発表者用の画面とほぼ同じですね。[レコード]ボタンのクリック時に選択していたスライドが表示されるので、先頭のスライドに移動しておきます。画面左下のスライドの切り替えボタンで切り替えてください。
画面上部に録画の開始・停止、一時停止、カメラとマイクのON/OFFの切り替えボタン、カメラとマイクを選択するメニューボタンが並びます。左側にある[編集]は録画画面を閉じる、右側の[エクスポート]は動画の書き出しに使います。
画面下部中央のアイコンは、左から[レーザーポインター][消しゴム][ペン][蛍光ペン]ツールです。その右にあるパレットは[ペン][蛍光ペン]ツールの選択時に色を変更するためにあります。画面右下の人のアイコンは、カメラで写す映像の背景をぼかすかどうかの設定。[表示]は表示モードの選択肢です。
シンプルなインターフェイスなので操作に悩むことはないでしょう。重要なのはマイクとカメラの設定です。マイクは敏感なので、静かな環境下での撮影が必要。カメラON時は、逆光で顔が暗くならないように照明を用意するなど、オンラインミーティングで気を遣うポイントに注意します。
撮り直しの操作を覚えておこう
プレゼンテーションを通しで完璧に撮影できるほうが珍しいですよね。録画開始・停止と、その右にある一時停止・再開を使い分けると効率よく撮影できると思います。録画開始後のカウントアップは「00:00/00:00」の形式で、「現在のスライドの録画時間/全体の録画時間」を表します。
録画開始・停止の赤いボタンは、録画そのものを停止。一時停止には、赤いボタンの右にある[一時停止]ボタン。再開時は形の変わった[再開]ボタンをクリックします。休憩したい場合は白いボタン、いったんファイルを保存して後日、撮影を再開したい場合は赤いボタンと覚えておきましょう。
赤いボタンで録画を停止した場合は、再撮影時に該当のスライドを表示して[現在のスライド]を選択してください。
なお、表示中のスライドの音声のみを録音し直したい場合は、カメラとマイクの選択メニューにある[録音をクリア]の[現在のスライド]で、音声を消去可能です。
録画の書き出しは[エクスポート]から
スライドの最後まで進めると、自動的に録画は停止します。撮影後は[エクスポート]をクリックすれば完了ですが、エクスポート(出力)前に、スライドショーを再生して、音声のタイミングなどを確認しておきましょう。また、スライドの一覧表示をすると、スライドごとの録画時間を確認可能です。
出力するビデオのサイズを変更したいときは[エクスポートのカスタマイズ]から設定できます。ビデオの送付先に応じて変更することもできます。
PowerPointのスライドには、画像や動画も埋め込み可能なので、自分で撮影した動画にあわせてナレーションを入れたYouTube配信用動画の制作などにも応用可能です。