残業を減らす!Officeテクニック
メールの添付ファイルを自動保存! 「Microsoft Power Automate」でルーチンワークを減らす
2022年3月1日 06:55
「詳しくは添付ファイルを参照してください。」といったメールを受信しますよね。その都度メールの添付ファイルを手動でダウンロードして、特定のフォルダーに保存してたりしませんか?
たいした操作ではありませんが、添付ファイルを含むメールを日に10通受信するなら、ひと月で200回以上繰り返しています。単にファイルを保存しているだけなのに、です。受信するメールが多ければ、保存し忘れてしまうこともありますよね。
このような煩わしさから解放されたいなら、Microsoftの提供する「Microsoft Power Automate」を使ってみてください。
「Microsoft Power Automate」は、RPA(アール・ピー・エー)ツールのひとつです。RPAは「Robotic Process Automation」の頭文字で、パソコンを使った作業を自動化する仕組みや概念を意味します。「メールの添付ファイルを保存する」といった何度も繰り返す単純な操作の自動化にはRPAツールが適しています。
添付ファイルは、OneDriveのほか、DropboxやGoogle Driveにも保存可能。 自動で クラウドドライブに保存されるので、外出時にスマートフォンからすばやく確認できるメリットもあります。
普段のMicrosoftアカウントで利用可能
「Microsoft Power Automate」は、いつも使っているMicrosoftアカウントのみで利用可能。別途アプリをインストールする必要もありません。利用するクラウドドライブへのアクセス権限を「Microsoft Power Automate」に与える必要がありますが、Microsoftのサービスなので、神経質にならなくてもいいでしょう。
ここでは「Outlook」のメール宛てに受信したメールの添付ファイルを、自分のOneDriveへ保存する手順を紹介します。
上記の操作により、[Outlook.comのメールの添付ファイルをOneDriveに保存する]という名前の処理が追加されます。「Microsoft Power Automate」では、自動化する処理のまとまりを「フロー」と呼んでおり、追加・作成したフローは画面左側のメニューにある[マイフロー]から確認可能です。
フローの追加時は、詳細情報が表示された画面が表示されます。OneDriveの任意のフォルダーに添付ファイルを保存できるように設定を変更します。ただし、フォルダーの指定時に選択できるのは、既存のフォルダーのみです。「Microsoft Power Automate」の画面からフォルダーの新規作成はできないため、あらかじめOneDrive上にフォルダーを作成しておきましょう。
設定を変更できたら、添付ファイルを含むメールを自分宛に送信してみます。指定したOneDrive上のフォルダーに添付ファイルが保存されているはずです。少し時間がかかることがあるので焦らず待ちましょう。
ここまでできると、処理を条件分岐したくなりますが、残念ながら個人利用のMicrosoftアカウントでは不可能。単一処理として「差出人」や「重要度」を特定可能ですが、メールアプリで振り分けルールを指定しておき、フォルダーを指定するほうが得策です。
Gmailの添付ファイルも保存可能
「Microsoft Power Automate」の[ホーム]画面には、よく利用されるフローが並んでいます。Gmailの添付ファイルをGoogle Driveへ、もしくはOneDriveやDropboxへ保存というフローもあります。設定変更の基本的な流れは同じです。各サービスにサインインして、保存先のフォルダーを指定します。利用環境に応じて設定してみてください。