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「PowerPoint」にプレゼンの録画機能が追加へ ~録画後にスライドを修正可能

3つのビューを備えた「Recording Studio」で自信をもってスライド・プレゼンを録画

「PowerPoint」の新機能「Recording Studio」

 米Microsoftは11月2日(現地時間)、テクニカルカンファレンス「Microsoft Ignite」で、「PowerPoint」の新機能「Recording Studio」を発表した。実際に利用できるようになるのは2022年初め頃になる見込み。

 「Recording Studio」は、「PowerPoint」で作成したスライドをもとにプレゼンテーションを行い、それを録画するためのツールだ。画面右上に追加される[Record]ボタンを押すだけで簡単にアクセス可能で、淀みなく、聴衆を惹きつける魅力的なプレゼンテーションを実現するため、3つのビューを切り替えられるようになっている。

プロンプタービュー(Teleprompter view)

 プロンプタービューは[Record]ボタンを押したときに表示されるデフォルトのビューで、スライド、Webカメラの映像、テキストの3つがコンパクトにまとまっている。テキストの背景は黒基調になっており、「プロンプター」(カメラ目線で台本が読める機材)の名前の通り、視線を聴衆に向けたままテキストを読み上げるのに適したシンプルなデザインだ。

プロンプタービュー

プレゼンタービュー(Presenter view)

 プレゼンタービューは「PowerPoint Live」の発表者モードに似ており、表示中のスライドを中心に、右側へメモを、下にスライドのサムネイルを表示する。次にどのスライドがくるのかわかりやすく、プレゼンテーションの流れを把握できるので、リラックスして発表に臨めるだろう。詰まりやすいところにはメモを残しておくのがお勧めだ。

「PowerPoint Live」の発表者モード(スクリーンショットは「Microsoft Teams」のもの)

スライドビュー(Slide view)

 最後のスライドビューは、現在表示中のスライドのみを表示するモードだ。不要なものは表示したくないミニマリスト、即興性を重んじるプレゼンターなどにピッタリだ。注釈のためにスライドのキャンバスを大きくとりたい場合にも適しているという。

 「Recording Studio」での録画が完了するとビデオのプレビューが表示され、必要であれば再録画も行える。録画の際はビデオや音声、スライドだけでなく、注釈などもすべてキャプチャーされ、プレゼンテーションの一部として記録される。録画が完成したらそのまま他のユーザーと共有可能だ。

 また、発表を再録画せずにスライドを変更できるのもうれしいポイント。スライドのテキストやレイアウトにちょっとしたミスがあっても、修正すればビデオに反映される。デザイナー機能を利用し、録画した後にテンプレートを入れ替えてスライドの雰囲気をガラッと変えてしまうことさえできる。

発表を再録画せずにスライドを修正