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「Microsoft Office」が「ODF 1.3」対応へ ~「LibreOffice」でも扱えるオープンなファイル形式

次期永続版「Office 2021」でもサポート

Microsoft、プレビュープログラム「Office Insider」のBetaチャネルで「Microsoft 365」バージョン 2109(ビルド 14420.20004)を公開

 米Microsoftは8月27日(現地時間)、プレビュープログラム「Office Insider」のBetaチャネルで「Microsoft 365」バージョン 2109(ビルド 14420.20004)を公開した。本バージョンの目玉は「Word」、「Excel」および「PowerPoint」で「ODF 1.3」がサポートされたことだ。

 「ODF」(OpenDocument Format)は特定のベンダーに依存せず、どのオフィスアプリでも扱えるよう策定されたXMLベースのオープンフォーマット。最新版の「ODF 1.3」ではセキュリティの改善やあいまいであった仕様部分の明確化などが行われており、すでに「LibreOffice 7.0」などの対応アプリが存在する。

ファイルの保存ダイアログでファイル形式をODFに

 「Microsoft 365」アプリでドキュメントをODF 1.3形式として保存するには、まず[ファイル]画面から[名前を付けて保存]セクションに進み、[参照]ボタンをクリックする。するとファイルの保存ダイアログが現れるので、[ファイルの種類]プルダウンを[OpenDocument テキスト]に切り替えてファイルを保存すればよい。拡張子はアプリによって異なる。

  • Word:*.odt
  • Excel:*.ods
  • PowerPoint:*.odp

 なお、ODF 1.3のサポートは次期永続版「Office 2021」(Office LTSC 2021)にも導入される予定。他のオフィスアプリとのファイル互換性向上に期待したい。

 ただし、「Microsoft Office」アプリはODF 1.2以前のファイルを開けるが、保存する際は強制的にODF 1.3形式となるので注意したい。ODF 1.3ファイルはODF 1.2対応アプリでも開けるが、ODF 1.3の新機能は利用できない。