NEWS(12/01/10 14:20)
「Google Chrome 17」のベータ版が公開
Webページのプリロード機能とセーフブラウジング機能が強化
米Google Inc.は5日(現地時間)、同社製Webブラウザー「Google Chrome」の次期バージョンとなる「Google Chrome 17」のベータ版v17.0.963.26 beta-mを公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
v17の特長は、Webページのプリロード機能が強化されたこと。
アドレスバーと検索ボックスを統合した「Google Chrome」の“omnibox”では、URLを入力する際に、WebサイトのURLを予測して自動補完することが可能。この自動補完の対象となるURLは、実際にユーザーが訪れる可能性も高い。そのことを利用して、新しいプリロード機能では、当該URL先のWebページをあらかじめバックグラウンドでレンダリングする。すると、[Enter]キーを押してURLを確定させてからWebページが実際に表示されるまでにかかる時間を短縮できるというわけだ。
また、セーフブラウジング機能が強化されたのも大きな変更点のひとつ。
これまでのセーフブラウジング機能では、Googleが作成した疑わしいWebサイトのブラックリストを訪問先のWebサイトと照合する方式が主に用いられてきた。この方法は、アクセスしただけでマルウェアに感染するタイプのWebサイトからユーザーを保護するのには適している。しかし、最近ではユーザーを騙して偽のセキュリティソフトなどをインストールさせるタイプのWebサイトが増えており、従来の対策のみでは十分とは言えなくなってきた。
そこでv17では、EXEファイルやMSIファイルといった実行可能なファイルをダウンロードする際に、ファイルが安全かどうかチェックするファイルベースのブラックリスト機構が導入された。マルウェアであると知られているファイルや、疑わしいWebサイトにホストされているファイルをダウンロードしようとすると、「Google Chrome」はファイルを破棄するように促す。現時点でマルウェアのカバー率は高くないものの、徐々に精度を高めていくという。
そのほかにも、新しい拡張機能のAPIの追加や、細かな機能改善や修正が施されている。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 17.0.963.26 beta-m(12/01/05)