NEWS(12/09/10 16:40)
「WebMatrix 2」が正式版に、“Windows Azure”との連携や“Intellisense”に対応
HTML5/ASP.NET/PHPに加え、新たに“Node.js”の開発がサポートされる
米Microsoft Corporationは6日(現地時間)、Webサイトの構築・実行・管理が可能な軽量開発環境「WebMatrix 2」の正式版を無償公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
「WebMatrix」は、テキストエディター、Webサーバー、データベースなどをひとまとめにしたWeb開発ツール。「WordPress」「Drupal」「Umbraco」といったオープンソースで開発されているWebアプリをダウンロード・セットアップする機能や、Webサーバーへの配置機能なども備える。
第2世代となる「WebMatrix 2」では、新たに“Windows Azure Web サイト”との連携機能を搭載。ローカルで開発したWebサイトを“Windows Azure”へ配置したり、すでに“Windows Azure”上にあるWebサイトをローカルへコピーできるようになった。データベースの内容も、リモートとローカルの間で簡単に同期可能。さらに“WordPress”“DotNetNuke”“Joomla!”“Orchard CMS”などといった一部Webアプリに関しては“Windows Azure”での動作が公式にサポートされており、「WebMatrix 2」を使って手軽に“Windows Azure”へ配置できる。
また、HTML5/ASP.NET/PHPに加え、新たに“Node.js”へ対応したのも大きな変更点。それぞれのプラットフォームにはモバイル端末へ対応した新しいテンプレートが用意されており、コード補完機能“Intellisense”を利用してスムーズに開発を進めることができる。“WordPress”“Umbraco”などの一部Webアプリについては、アプリ固有の関数の入力補完にも対応している。
そのほか、プラグインによる機能の拡張にも対応。たとえば、iPhone/iPadやWindows Phoneのエミュレーターが拡張機能として用意されており、モバイル端末向けWebサイトの開発がこれまでよりも容易に行える。また、パッケージ管理システム“NuGet”のパッケージを追加するための専用ユーザーインターフェイスも用意されており、開発中のWebサイトへの機能追加も容易。また、Webサーバー上のファイルを開いて修正できる“リモート ビュー”の搭載や、ヘルプ機能の充実もうれしい改善点だ。
なお、「WebMatrix 2」のインストールには「Web Platform Installer(Web PI) 4.0」が利用される仕組み。編集部にてWindows 7/8での動作を確認している。
【09/11追記】
「WebMatrix 2」がインストール時に“リリース候補版”と表示される問題は修正された模様。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7/8で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0(12/09/06)