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「Visual Studio 2012 Update 2」CTP版が公開、TFS/VSが「Git」に対応

同梱の「Blend for Visual Studio 2012」ではWPF/Silverlightがサポートされる

「Visual Studio 2012 更新プログラム 2 CTP 2」

 米Microsoft Corporationは30日(現地時間)、「Visual Studio 2012」の更新プログラム「Visual Studio 2012 Update 2」をCTP(Community Technology Preview)版として公開した。現在、同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。

 「Visual Studio 2012 Update 2(2012.2)」は、「Visual Studio 2012」の2番目となる大型アップデート。「Team Foundation Server(TFS)」や無償の“Express”エディション向けの更新も含まれる。

 本更新プログラムでの変更点は多岐にわたるが、もっとも注目される点は、TFSでオリジナルの中央集中型バージョン管理システム“Team Foundation Version Control (TFVC)”に加え、分散型バージョン管理システム「Git」がサポートされたことだろう。TFSのオンライン版にあたる“Team Foundation Service”でも「Git」が選択できる。

 さらに、「Visual Studio 2012」向けには公式の拡張機能「Visual Studio Tools for Git」が提供された。“ソリューションエクスプローラー”や“チームエクスプローラー”に「Git」が統合され、GUIで操作が行えるようになったほか、履歴や差分の閲覧にも対応している。

TFSのソース管理で「Git」が選択可能に
「Git」で管理したソースコードの差分を閲覧
“チームエクスプローラー”で「Git」へコミット
“ソリューションエクスプローラー”に統合された「Git」

 なお、「Visual Studio Tools for Git」は“Express”エディションでも利用可能だが、利用するには「Visual Studio 2012 Update 2」CTP版を適用する必要がある。あくまでもプレビュー版という位置付けなので利用の際は注意してほしい。

 そのほかにも、同梱のアプリケーションデザインツール「Blend for Visual Studio 2012」における“WPF”と“Silverlight”のサポート、新しいテーマ“Blue”の追加といったさまざまな機能改善と、不具合の修正が施されている。

「Blend for Visual Studio 2012」が“WPF”と“Silverlight”をサポート
新しいテーマ“Blue”

ソフトウェア情報

「Visual Studio 2012 更新プログラム 2 CTP 2」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2012(13/01/19)
「Visual Studio Tools for Git」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.7.0.0(13/01/31)

(柳 英俊)