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Opera、ブラウザーエンジンを“WebKit”“V8”へ移行する計画を明らかに

スマートフォン向け製品から順次“Chromium”ベースに

開発者向け公式ブログ“Opera Developer News”

 ノルウェーのOpera Software ASAは12日(現地時間)、開発者向け公式ブログ“Opera Developer News”において、同社製Webブラウザーのエンジンに“WebKit”“V8”を採用する計画を明らかにした。

 これまで同社製Webブラウザーには“Presto”と呼ばれる独自開発のエンジンが採用されていた。しかし、これがレンダリングエンジン“WebKit”とJavaScriptエンジン“V8”へと置き換えられ、“Chromium”(「Google Chrome」のもととなっているオープンソースのWebブラウザー)ベースとなる。“Chromium”プロジェクトへ貢献することで、肥大化する一方だった“Presto”エンジンの開発リソースを削減し、ユーザーインターフェイスやそのほかの機能の充実に集中するのが狙いのようだ。

 エンジンの移行は、まずスマートフォン向け製品から始められ、最初の製品が今月末スペイン・バルセロナで開催されるイベント“Mobile World Congress(MWC)”で披露されるとのこと。その後、デスクトップ向けをはじめとするほかのすべての製品についても、順次移行が進められるという。

 なお、“Chromium”ベースの「Opera」では現行仕様の拡張機能が利用できなくなる見込み。同社では、公式の変換ツールを用意したり、移行に関するチュートリアルやドキュメントを用意するなどして、スムーズな移行を支援していくとしている。

(柳 英俊)