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コミュニティ主導で開発されたプラグインにより自動補完を強化した「Atom」v0.199.0
補完リストでのシンボルタイプの表示やスニペット機能に対応
(2015/5/19 19:34)
米GitHub Inc.は15日(現地時間)、テキストエディター「Atom」の最新版v0.199.0を公開した。Windows/Linux/Macに対応するクロスプラットフォームアプリで、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。
「Atom」は、GitHubが開発したオープンソースのコードエディター(ライセンスはMIT)。HTML/CSS/JavaScriptを使ってデスクトップ向けのクロスプラットフォームアプリケーションを開発できる“Electron”フレームワークをベースとした小さなコアと、さまざまな機能を司るパッケージから構成されているのが特長で、あとからパッケージを追加することで機能を自由に拡張することも可能。
今回のアップデートにおけるもっとも大きな変更は、これまで「Atom」の自動補完機能を担っていたパッケージ“autocomplete”が“autocomplete-plus”へと差し替えられたこと。“autocomplete-plus”は、「Atom」標準の自動補完機能を改善するためにコミュニティの主導で開発された人気のパッケージで、350,000回以上もののダウンロードを誇る。
“autocomplete-plus”を導入すると、補完候補のリストにシンボルのタイプが表示されるほか、HTMLでは属性や値の補完が行えるようになる。補完候補のリストの下にはMozillaが運営する開発者向けのサイト“MDN”へのリンクが追加されており、シンボルのリファレンスを手軽に参照することが可能。
また、CSSではLESS/SCSS言語をサポート。「Atom」を拡張するために利用される“Atom API”の補完機能や、コードの雛形を入力するのに便利なスニペット機能も搭載している。これらの機能は“プロバイダー”によって提供されており、ユーザーが独自のプロバイダーを記述すれば“autocomplete-plus”を拡張することも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Atom」Windows版
- 【著作権者】
- GitHub Inc.
- 【対応OS】
- Windows 7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.199.0(15/05/15)