レビュー

Windows/Macに対応した無償の総合ベンチマークツール「Novabench」

CPU・GPU・RAM・Diskをテスト。複数の結果を見比べたり、オンラインで比較することも

「Novabench」v4.0.1

 「Novabench」は、Windows/Macに対応した無償の総合ベンチマークツール。Windows版はWindows 7以降に対応しており、編集部にてWindows 10で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、本ソフトは64bit環境でしか動作しないので注意。

 たった数分でお手軽にPCの性能を測ることができるベンチマークソフト。CPUやGPU、メインメモリ(RAM)、ディスクドライブ(Disk)のパフォーマンスをテストすることが可能で、GPUテストではグラフィックスAPIとして「Direct3D 11」(Windows版の場合)、「Metal」(Mac版の場合)、「OpenCL」が利用される。グラフィックスAPIの違いはあるが、WindowsとMacでスコアを簡単に比較できるのが魅力と言えるだろう。

 ベンチマークの実行は、[Test]メニューから行う。通常は[Run All Tests]コマンドを選択してすべてのテストを実行すればよいが、グラフィックスカードなどを備えていない環境などではGPUテストを省いた[Run Tests Without GPU]コマンドを選択してもよいだろう。また、CPU・GPU・RAM・Diskのテストを個別に実施することも可能だ。

 メイン画面は左右分割タイプの2ペイン構成になっており、右側にはテスト結果がタブで、左側にはこれまで実行したテストの履歴が表示される。テスト結果を独自形式(.nbr)でインポート・エクスポートすることも可能で、インポートしたテスト結果は画面左側のリストに追加される。リストで複数のテスト結果を選択して[Compare Results]コマンドを実行すれば、棒グラフで結果を比較することが可能だ。

CPU・GPU・RAM・Diskをテスト
複数のテスト結果を見比べることも

 テスト結果のレポート画面では、それぞれのテストのスコアとその合計を確認できる。画面下のボタンを押せば、本ソフトの公式サイトで結果をゲームマシンや“iMac”のスコアと比較することが可能。“Oculus Rift”“HTC Vive”といったVRヘッドセットの推奨スペックと比べて、自分のPCのどの部分が弱点なのかを調べるといったこともできる。

テスト結果のレポート画面
オンラインでVRヘッドセットの推奨スペックと比較。CPUが弱点であることがわかる

 なお、「Novabench」は私的かつ非商用の場合のみ無償で利用できるので注意。また、一部機能を利用するには、有償の“Pro”ライセンスが必要だ。「Novabench Pro」では「Novabench」の機能に加え、テスト中の温度変化の取得や、スケジュール実行、コマンドラインでの利用、CSV/XSL形式でのエクスポートといった機能がサポートされる。

ソフトウェア情報

「Novabench」Windows版
【著作権者】
Nathan Lapierre 氏、Novawave Inc.
【対応OS】
64bit版Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(上位版あり)
【バージョン】
4.0.1(17/08/31)